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【現役保育士が感じる】インクルーシブ保育のメリット・デメリットと今後の課題

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インクルーシブ保育という考え方は理解できているけど、それって実際どうなの?
大変なことばかり増える気がする
どんなメリットがあるの?

そう感じますよね。

確かに、発達支援の必要な子や、国籍の違う子をみんな一つのクラスに入れて、いつでも一緒に。と考えると不都合がたくさん出てくると思います。

そこでメリットやデメリットについて、現役保育士の「mozせんせい」が実際に保育現場に取り入れてみて感じたことをありのままに書いていきたいと思います!!

インクルーシブ保育とは

インクルーシブ保育とは障がいのある子どもも、気になる子どもも、いわゆる健常児(定型発達児)もみんなが同じ場所で共に喜び学び育ちあうという保育という考え方の保育のこと。

 

インクルーシブ保育の目指すところは、多様性を受け入れた社会に(インクルーシブな社会)に変えていくために、抵抗感を覚えない、多様な人たちと柔軟に関わることができる、いわゆる「共生力」を備えた人たちを育成したいという目的があります。

 

つまり、私たち保育士は、「今後の未来を変えていくための人材の基礎を築く」ことを使命として与えられたわけです!!

もず先生
もず先生

(ちょっと大げさな言い方ですが、ニュアンス的にはそういうことです!)

インクルーシブ保育のメリット・デメリット

そんな使命を与えられた我々保育士。インクルーシブ保育について深く知っておかないことほど、怖いことはないと思いませんか?

間違った解釈をしてしまったら、人材の育成どころではなくなってしまいます!!

子どもにとってのメリット

  • 「多様性」を受け入れ合うことができる
  • 「違い」から様々な刺激を受け、子どもの考え方や捉え方が豊かになる
  • お互いを思いやる気持ちが育つ

「多様性」を受け入れ合うことができる

我々大人の考え方だと、自分と異なる存在に直面した時、不安や恐れを感じ自分の周りから排除し、距離を置いてしまうという心理が働くことが多いんです。

でもそれはきっと、今までの社会が「障害のある・ないで分離して過ごした方がお互いにとって過ごしやすい」という風潮だったから。

そういった感じ方をなくすために、日常的に違いを持つ子との生活が当たり前のような保育を取り入れていくことで、そういった違いが当たり前になり「多様性=当たり前」という概念が身についていきます。

幼い頃から多様な背景を持つ人々と共に過ごすことは、結果として障害や違いに対する理解が育まれ、将来的に偏見や差別を減らすことに繋がります。

考え方や捉え方が豊かになる

例えば、外国籍の子どもで肌色が違うAちゃんがいたとします。

明らかに自分とは違う見た目のAちゃんに対し、大人は「肌の色が違うね!」などと話しかけませんよね。でも子どもたちはきっと疑問に思います。

「Aちゃんってなんでみんなと違って黒いの?」

そんな質問も出ることでしょう。

そんなときに、「Aちゃんはね、ママとパパがブラジルっていう遠い国から日本に来ているんだよ」「ブラジルって知ってる?地図で見てみようか!」など、触れてはいけないという雰囲気を作るのではなく、その子の国の文化の話をしたり、言葉の話をしたり、違いを包み隠さず伝えるといいと思います。

自分とは違う文化に触れることで、お互いの良いところに気が付いたり、認めあったりし、色々な考え方があることを体感的に学んでいきます。

外国籍の子だけに限らず、発達障害でじっとしていられない子、身体的な障害がありみんなと一緒に運動遊びができない子など、それがどうしてなのかをつつみ隠さず話すことで、お互いの壁がなくなり、豊かな考え方を身に着けていけるようになります。

お互いを思いやる気持ちが育つ

相手を認める力が身につくことは、結果として思いやりのある心を育てるということにつながります。

子ども同士のかかわりを保育士が支援することで、自己と他者の違いを認識し、相手の立場を思いやることが出来るようになります。

例えば、障害を持つ子どもたちは、障害のない子どもたちよりもさらに多くの支援を必要としますよね?今の世の中だと「〇〇ちゃんだけずるい」という考え方になってしまいがちですが、幼児期からサポートが必要な人と同じ場にいると、それを当然のこととして受け止められるようになります。

障がいのある子に対し、「ずるい」いった感情を抱くのではなく、先生たちの日常的なかかわり方を見て、私たちも「△△してみよう」という思いやりの心を育めるようになるんです。

保育士側のメリット

子どもにとってはメリットばかりですが、我々保育士にとってのメリットももちろんありますよ。

  • 保育のスキルが向上する
  • 多様性を認め合う考え方を培うことができる

保育のスキルが向上する

インクルーシブ保育は、違いを受け入れながら、同じ空間で保育をするという保育の力がや発想力が求められます。

そういった経験を重ねていく中で、さまざまなケースに対応できる保育のスキルがかなり向上すると考えられます。

スキルの向上により、その保育園全体の保育の質が向上すると言ってもいいでしょう。

多様性を認めあう考え方を培うことが出来る

子どもたちに多様性が当たり前という環境を作るということは、先生たち自身も多様性を受け入れた社会に順応できるということです。

まだまだ、今の社会では障害のある・無いで偏見などもあり、多様性を受け入れているとは言い難いのが現状です。しかし、先生方は世間の人たちよりも、未来の社会に向けて一歩先に進んでいけるということです。

柔軟な考え方ができるということは、人としてもとても大切なことだと思います。

デメリット

ただ、いいことばかりではないのも事実。

  • 違いを受け入れることには時間がかかる
  • 保育士の正しい知識がないと、適切な関わりは難しい
  • 保育士の人数不足により、業務負担が増える

違いを受け入れることには時間がかかる・目に見えない

インクルーシブ保育を取り入れましょう。と口で言うのは簡単です。

でも、その関わり方が正しかったかどうかの効果は目に見えませんよね。「違うものは分離が適切」という考え方だったのに、急にコロッと変わることも難しいと思います。

先生方がどれだけ一生懸命考えて関わってくださっても、それが正しかったのかどうか、違いを受け入れられるようになったのか。という部分はしばらく悩みとしてついてくると思います。

「違いを受け入れられるようにしなきゃいけない」なんて言う使命感を持ちすぎるのも逆効果なので、すぐに結果が伴わない関わりは、難しうところもありますよね。

保育士の正しい知識がないと、適切な関わりは難しい

不適切保育なども取り出される現代。

違いがある子がいることで、今までのような保育ができず、フラストレーションがたまる保育士さんも増えることでしょう。

適切な関わり方を学ぶ機会をどんどん増やしていかない限り、個人で勉強するには限界があると思います。

そういった面で、知識不足により適切な関わり方ができない可能性もある。ということがデメリットとしてあげられます。

保育士の人数不足により、業務負担が増える

私の中では、これが一番懸念されるところだと思います。

ただでさえ保育士不足の中で日々の保育を頑張ってくれている先生たちに、さらに障害のある子もないこも、同じように保育しましょう。ということは、ただ業務が増えるだけです。

たとえば、見通しを持つことが苦手な子がいたとします。

きっと、先生方はその子のできる範囲でみんなと一緒に生活できるようにするために、絵カードを用意したり、タイマーを使ってみようかと考えたり、その子のための対応を考えますよね。

その絵カードを用意する業務も、タイマーを使った保育を考えることも、普段の保育にプラスされる先生たちの業務です。

そんなの絶対に一人で抱えきれるわけがありません。

もず先生
もず先生

そこを解消していかないと、インクルーシブ保育の実現は当分先のこととなってしまうでしょう。

インクルーシブが進まないわけ

日本とアメリカの学校教育は「平等主義的」だといわれています。アメリカでは、機会の均等を保証し、結果はその人の頑張り次第であるとしています。一方、日本の場合は結果自体の平等を求めるんです。つまり、どんな子であっても「同じ到達点」まで届くことが求められている。

しかし、計算することや漢字を書くことなど、どうしたって個人の能力差が出てしまいます。それは仕方ないことなのに、一緒に学ぶのであれば同じ結果が出せないと教育の失敗だと思われてしまう。それを懸念するあまり、多様な子どもたちが一緒に学ぶ機会が奪われてしまっているんです。

それこそが、日本で「インクルーシブ教育」が進まない理由だと感じます。

多様な子どもたちが共に学ぶ「インクルーシブ教育」は、いまなぜ必要か? | 日本財団ジャーナル (nippon-foundation.or.jp)

「インクルーシブ保育」が日本で浸透していかない背景にはこんなことが考えられています。

実際に保育の現場に立っている先生方から見て、「インクルーシブ保育」とはどう感じますか?

私の中では、「難しい」のひとことにつきます。

日本の教育現場は今どんどん変化しています!インクルーシブ保育!インクルーシブ教育!と謳われている割に、それに対して理解を示すことのない人が多いのが現状です。

保育の現場だけでなく、社会レベルで、どんどん多様性を受け入れられる世の中になってほしいですね。

今後の課題

インクルーシブ保育のメリットデメリットについて紹介してきましたが、今後の課題についても個人的意見を声に出していきたいと思います。

  • 園内でのコミュニケーションを円滑にしていく
  • 業務の一環で研修を受けるようにしていく
  • 加配などの制度を充実させる
  • 保育士の加配等を国家レベルで増やしてもらう

このような課題が挙げられると思います。

近年、ようやく保育士の配置基準が改定されましたがまだまだ、手が行き届いていないのが現実。保育士の人数を増やすこと、給料を増やし離職率を下げること。そんな背景もあるかとは思いますが、今ある現状の中でできることを少しずつ取り入れていけたらいいですね。

4 COMMENTS

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