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「最近、気になる子が増えた気がする…」
「どう関わればいいのか分からなくて、不安になる」
「発達支援って、何から学べばいいの?」
そんな気持ち、実は多くの保育士さんが抱えています。現場はいつも全力で、余裕なんてほとんどないですよね。
そんな中で【発達支援】と言われても、
- むずかしそう
- 特別な資格が必要そう
- 自分にできるのかな…
と立ち止まってしまうのも当然です。でも実は、この最初の迷いこそ、発達支援を深める大事な一歩なんです。
このページでは、発達支援をこれから学ぶ保育士さんが、迷わず一歩を踏み出せるようにできるだけシンプルに、分かりやすくまとめていきます。
専門用語を減らし、「明日からの保育が少しだけ楽になる視点」を受け取っていってくださいね。

特別な資格がなくても大丈夫。順番に学べば、子どもの行動が理由のあるものとして見えてきます。まずは全体像から、一緒に整理していきましょう。
目次
発達支援とは?保育士がまず押さえたい全体像
「発達支援=特別なこと」ではありません
発達支援と聞くと、
- 専門家だけがやること
- 療育施設で学ぶもの
- 特別な訓練が必要なもの
そんなイメージが浮かびやすいですよね。
でも、実はそのどれも違います。
保育士が毎日何気なくやっている関わりこそが、子どもの発達を支える大事な土台なんです。
- 朝の受け入れで「おはよう」と声をかける。
- 泣いている子にそっと寄り添う。
- 活動の前に「次は〇〇するよ」と予告する。
こういう一つひとつの関わりが、子どもの安心や見通しを育てる、立派な発達支援なんです。

「難しい専門技術」というよりも、むしろ今やっている関わりを少しだけ意識することがスタートラインになります。
療育と保育の支援は少し違う
発達支援が必要なのは療育施設に通う子でしょ?という声も上がってくと思うので、療育と保育の違いについても少しお話していきます。
- 療育
→個別の特性に合わせて「できるようになる」ための支援 - 保育
→集団の中で安心して過ごせるように、環境と関わりを整える支援
※療育は「障害児通所支援」の枠組みで行われる専門支援であり、保育は児童福祉法にもとづく“すべての子ども”の発達を支える関わりです。
療育は個の発達に合わせて行われる支援なのに対し、保育は集団の中で行われる支援。
だから保育園に勤務する保育士に必要なのは、専門家になることではなく、子どもが困りにくい環境をつくる視点なんです。療育と保育は似ているようでねらいが少し違うということを覚えておいて下さい。
療育と保育の違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事で深掘りしています👇
→ 療育と保育の違いとは?(保育士向け解説)
気になる子をどう見る?知っておきたいの4つの視点
発達支援を考えるときに欠かせないのが「見立て」の視点です。毎日の保育で出会う気になる行動には、必ず理由があります。
行動だけを見ると「困った子」に感じますが、背景を見ると「理由のある子」に変えることができるんです。
ここでは、保育士がまず押さえておきたい4つの視点を、シンプルに紹介します。
① 感覚の視点
感覚の強さ・弱さは、そのまま行動に表れます。
- じっとできない → 前庭覚(バランス)が不安定
- 触られるのが苦手 → 触覚が敏感
- 距離が近い → 固有覚(体の位置)のつかみにくさ
子どもの気になる行動は決してわざとではありません。その子にとって、世界が少し強すぎるor弱すぎるだけなんです。
② 認知の視点
「どう理解しているか」の違いが、行動にそのまま表れます。
- 言葉だけの指示だと動けない
- いつもと違うことに不安を感じやすい
- ルールの意味そのものが分かりづらい
できないのではなく、伝わる形が違うだけという視点です。「どう理解しているか」の違いが行動に現れます。
③ 環境の視点
子どもは環境の影響を大きく受ける存在です。
- 刺激が多い → 落ち着かない
- 動線が分かりづらい → 不安になる
- コーナーが曖昧 → 遊びが続かない
子どもを変えるより、まずは環境を整えるほうが早く効果が出ます。
④ 関係性の視点
安心できる人や場所があるかで、こどもの行動は大きく変わります。
- 特定の先生のそばにいないと落ち着かない
- 友だちとの距離感がつかみにくい
- 集団の輪に入りにくい
見落としがちですが、行動の裏には、必ず気持ちがあります。この視点を持つだけで、子どもが違って見えてきますよ。

このように、4つの視点を意識して子どもを見るだけで、これまで「対応が難しい」と感じていた行動も、困らせるための行動ではなく 理由のある行動 として見えるようになります。
すると、
「どうしたらいいんだろう…」という不安
↓ 変化
「まずはここを整えてみよう」「この声かけなら届くかも」という支援につながる気づき
このように捉え方が変わってきます。

発達支援の第一歩は、特別な知識よりも、『どう見立てるか』という視点を持つことだと思っていてくださいね。
次の章では、この4つの視点をふまえて、何から学び、どの順番で実践していけばいいのか。発達支援の3ステップを分かりやすくまとめていきます。
何から学べばいい?発達支援の3ステップ
4つの視点で子どもを見る力が育つと、行動の理由が見えやすくなり、支援の方向性もブレなくなります。
でも、実際の現場では
- どこから学び始めればいい?
- まず何を整えればいい?
- 今日の保育にどう活かせる?
と悩む場面も多いはず。
そこで、発達支援をこれから学ぶ保育士さんが迷わず進めるよう、「この順番で学べば大丈夫」という3つのステップに整理しました。
① 行動の背景を見る(ファーストステップ)
発達支援の入口は、この行動はどうして起きている?を見立てること。
たとえば「集まりに座れない」「すぐ走り出す」などの行動も、感覚・認知・関係性・生活リズムなど、いくつかの要素が重なって起きていることがほとんどです。
行動を見るときのポイントは、
- どんな場面で起きやすい?
- 直前に何があった?
- 環境の影響は?
- 子ども自身の安心度は?
という背景をていねいに見ていくこと。
このステップだけでも、「困った行動」が「手立てにつながる行動」に変わり、保育がグッと楽になります。
② 年齢ごとの発達を知る(基礎づくりのステップ)
背景が見えてきたら、次に大切なのが年齢ごとの発達の流れを知ること。特に0〜2歳は、小さなサインを見逃しやすい時期。
- 目が合いにくい
- 指さしが出ない
- 発語が遅い
- 模倣が少ない
こうした発達サインは、比べるのではなく「その子の育ちの流れ」を見るための材料です。
年齢発達が分かるだけで、関わり方や環境の整え方が大きく変わります。
③ タイプ別の支援方法を知る(実践ステップ)
最後は、実際の支援の引き出しを増やす段階です。
気になる行動は、一人ひとり違いますが、以下のようなタイプが考えられます。
- 落ち着かないタイプ
- 感覚過敏タイプ
- こだわり強いタイプ
- のんびりタイプ
タイプ別の特徴が分かると、「あ、この子はこのタイプに近いかも」と気づけるようになり、すぐに支援の方向性を決めやすくなります。

「難しそう…」と思ったら、まずは小さな工夫から始めれば大丈夫。
今日からできる最小限の支援
むずかしい専門知識がなくても、たった1つ環境を変えるだけで子どもの行動が変わることはよくあります。
ここでは、現場で今日から試せるシンプルな工夫を3つだけ紹介します。どれも準備ゼロでOKなのでぜひ学んでいってくださいね。
① 環境を変える(刺激を減らす・分ける)
子どもは、大人が思う以上に環境の影響を強く受けています。
- おもちゃが多い → 注意が散りやすい
- コーナーが曖昧 → 遊びが続かない
- 先生の声・掲示物・音 → すべて刺激になる
まずは 「減らす・分ける」 から始めるのが一番効果的。
今日できること
- おもちゃを全部出さず、種類ごとに置く
- 絵本コーナーの後ろに、落ち着ける壁面をつくる
- 活動場所と移動動線を分ける

環境が整うと、子ども自身がどうすればいいかを理解しやすくなりますよ。
② 流れを整える(予告・ゆっくり・選べる)
「切り替えが苦手」と言われる子の多くは、気持ちの準備ができていないだけ。
大切なのは、「急に始めない」「急に終わらせない」。
今日できること
- 活動の5分前に「もうすぐ○○だよ」と声をかける
- 一斉にスタートせず、来た子から座れるようにする
- はい、お片付けです!ではなく、遊びの区切りに“予告”を入れる

流れに余白があるだけで、子どもも先生も、驚くほどスムーズになります。
③ 声かけを変える(止める声かけ → 支える声かけ)
困った行動に出会うと、つい「やめて!」「ダメ!」と言いがちですよね。
でも、発達支援では行動を止める声かけより行動を支える声かけ を大切にします。
今日できること
- ❌「走らないで!」
→ ⭕「ここは歩くところだよ」 - ❌「やめて!」
→ ⭕「嫌だったんだね。教えてほしいな」 - ❌「ちゃんとして!」
→ ⭕「どうしたらいいか、一緒にやろうか」

言い換えは、行動より気持ちを見るための第一歩です。
もっと学びたい保育士さんへ|おすすめの資格
発達支援について学んでいくと、「もっと深く知りたい」「自信を持って関われるようになりたい」そんな気持ちが自然と出てきますよね。
資格取得は、肩書きのためではなく、「子どもの見え方を増やすためのツール」 としてとても役に立ちます。ただ、発達支援に関する資格は種類が多く、「どれを選べばいいの?」と迷いやすい分野でもあります。
そこで、保育士さんから特に人気のある3つを目的別にシンプルにまとめました。
①手軽に始めたい人向け
子ども発達障害対応スペシャリスト(キャリカレ)
- とにかく学びのハードルが低い
- 図解が多く、保育士さんでも読みやすい
- まず全体像をつかみたい人にぴったり
参考記事
【経験者が本音レビュー】キャリカレ「子ども発達障害対応スペシャリスト」を実際に取得した口コミ |
②体系的にしっかり学びたい人向け
子ども発達障がい支援実務士(ユーキャン)
- 内容が深く、実践に落とし込みやすい
- 発達の背景・支援方法がかなり丁寧
- 現場で起こる困ったの対応法が学べる
参考記事
【子ども発達障がい支援実務士】とは?資格を取るべき?保育士目線で考える資格の内容と必要性
③専門性を高めたい・保護者説明に強くなりたい人向け
発達障害児支援士(四谷学院)
- 理論が充実しており、根拠に基づいた説明ができるようになる
- ケース別に対応を学べる
- 支援に対する言語化力が上がる
参考記事
四谷学院の発達障害児支援士の資格取得でスキルアップ!資格の取り方は?
迷った時の選び方はこれだけでOK
結論、こう選べば間違いません👇

もちろんすべての資格を取る必要はありません。いまの自分の困りごとや目的に合わせて選べば十分ですがどの資格も学んで損んはないと思っています。
より詳しい比較(費用・難易度・学べる内容)はこちらの記事でまとめています。
→ 【2025年版】発達支援の資格一覧|保育士が実際に受講・比較したおすすめ講座4選
「資格=ゴール」ではなく、学びのスタート地点。
現場での経験と組み合わせることで、あなたの支援はもっと深く、もっと優しくなっていきます。


