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「発達障害」と「個性」の違いって?保育士が伝えたい“子どもの見方”

※本記事にはプロモーションが含まれています

「発達障害は個性って言うけど、じゃあどこからが“障害”なの?」
「気になる子って、みんな発達障害なの?」
「ADHDは個性じゃないって聞くけど、どっちが正しいの?」

そんな疑問を感じたこと、ありませんか?

保育や教育の現場では、「発達障害」「個性」「グレーゾーン」といった言葉がよく出てきます。けれど、その線引きはとてもあいまいです。

 

実際、「障害は個性とは思えない」「綺麗事に聞こえる」と感じる人も少なくありません。

 

でも、長年子どもたちを見てきた保育士として伝えたいのは、発達障害は【障害】でもあり、【個性】でもあるということ。

この記事では、「発達障害と個性の違い」をわかりやすく整理し、気になる子への理解を深めるための視点をお伝えします。これからの教育現場では欠かせないテーマ、一緒に整理していきましょう。

 

発達障害は「特別な子の話」ではなく、「すべての子どもに関わるテーマ」。基本の理解を持つだけで、子どもを見る目がまったく変わりますよ。

 

発達障害は障害でもあり個性でもある

発達障害は個性って言うけど、本当にそうなの?

そう感じたことがある人も多いと思います。

その理由は、保育や教育の現場では、困りごととして見える場面の方が多いから。

  • 落ち着いて座れない子
  • 切り替えが難しい子
  • こだわりが強くパニックになる子。


毎日向き合う中で、「個性だけでは片づけられない」と感じることもありますよね。

 

でも、長年子どもたちを見てきて思うのは、発達障害は「障害」でもあり、「個性」でもあるということ。どちらか一方に決めつけられるものではなく、環境や関わり方によって「困りごと」にも「強み」にもなるんです。

 

たとえば、ある子は集団の中では落ち着かず動き回ってしまう。でも、自分の好きなことに出会うと、驚くほど集中して取り組むことができる。

ブロック遊びや絵を描く時間だけは、誰よりも真剣で、生き生きとした表情を見せる。



つまり、時と場合によってその子の「特性」が「困りごと」にも「才能」にもなり得るということです。

発達障害は脳の機能的な特性に基づくもので、育て方や性格ではありません。

 

けれど、周囲の理解や支援のあり方次第で、「障害」として感じられるか、「個性」として生かされるかが変わるのです。

発達障害を「障害」として支えることも、「個性」として伸ばすことも、どちらも大切。その子の「困っている」と「得意」を同じ目で見られるようになると、子どもとの関わりがぐっと変わります。

このあとは、「障害」として見える側面と、「個性」として活かせる側面を、具体的な場面を通して考えていきましょう。

 

としての側面

発達障害は、医学的には「脳の働き方の特性」によって、日常生活や社会生活での困難が生じる状態とされています。そのため、環境や支援が整っていない場合、次のような場面でつまずきを感じることがあります。

  • 集団生活や職場での不適応
  • 指示の理解や時間管理などの困難
  • 対人関係での誤解や孤立

たとえば、ADHDの特性を持つ人が、締切を守ることや作業を順序立てて進めることが難しい場合。それは「やる気がない」からではなく、脳の特性として注意のコントロールが難しいために起こります。

このような場合は、周囲の理解や環境調整といった支援が必要です。支援がなければ、本人にとっても社会にとっても「障害」としての側面が強くなります。

 

 

個性としての側面

一方で、発達障害の特性は、その人らしさ強みとして発揮されることもあります。周囲が理解し、環境が整っていると、特性は「力」に変わるのです。

  • ASD(自閉スペクトラム症):集中力が高く、細部までこだわる力がある
  • ADHD(注意欠如・多動性):行動力や柔軟な発想でアイデアを生み出せる
  • LD(学習障害):視覚や聴覚を使った独自の学び方を持つ

 

たとえば、興味のある分野に没頭する力が大きな成果につながることもあります。

「魚が大好きで、種類を完璧に覚えてしまう子」や、「ひとつのテーマを深く掘り下げる子」は、まさにその力を発揮している例です。環境が合えば、それは“困りごと”ではなく“個性”として輝くのです。

例えば、ASDの特性、得意分野での専門性においては、高い正確性を求められる職種で大いに発揮されます。魚関係にとても詳しい「さかなクン」は良い例だと思います。

 

「障害」と「個性」の境界は環境次第

発達障害が「障害」として感じられるのか、「個性」として生かされるのか。

その違いを決めるのは、周囲の理解と支援です。

  • 理解や配慮が不足していると、「困難」として表れやすい
  • 特性を生かせる環境や支援があれば、「個性」として輝く

だからこそ、「障害」と「個性」を二分して考えるのではなく、本人の感じている“困りごと”と“得意なこと”の両方を見つめることが大切です。

• 本人が困難に感じる場面では「障害」として適切に支援する。

強みや得意な部分を見つけ、「個性」として伸ばす。

  

もず先生
もず先生

発達障害は、状況や関わり方によって見え方が変わるということを理解しておきましょう。どちらの視点も持つことが、子どもを支える第一歩です。

 

発達障害とは?

ここまで「発達障害は障害でもあり個性でもある」という視点で見てきましたが、そもそも発達障害とはどんなものなのでしょうか。

発達障害とは、脳の働き方の特性により、コミュニケーションや学習、注意のコントロールなどに困難があらわれる状態のことをいいます。

つまり「性格」や「育て方」が原因ではなく、神経発達に関係する“脳の特性”によるものです。

 

代表的な種類としては、自閉スペクトラム症(ASD)、学習障害(LD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)などがあり、特性の表れ方は一人ひとり異なります。

詳しい分類や年齢ごとの特徴については、こちらの記事で近日詳しく解説しています。

▶ 発達障害の種類と特徴をわかりやすく解説|ASD・ADHD・LDの違い(※近日公開)

気になる子どもたちへの理解を深めるために

「この子、もしかして発達障害かも?」

そう感じる場面、保育の中で少なくないと思います。けれど、“気になる子”=“発達障害のある子”ではありません。

 

発達障害という言葉が広く知られるようになった今、 少しでも気になる行動があると「発達障害かもしれない」と結びつけてしまうケースも増えています。

でも実際には、発達のスピードが一時的にゆっくりなだけだったり、環境の変化や大人との関わり方が影響していることもあります。

たとえば、子どもの行動が落ち着かなくなる背景には、こんな日常の変化があることもあります。

  • 引っ越しや進級などの環境の変化
  • 両親のけんかや下の子の誕生など家庭内の出来事
  • 母親の仕事復帰や勤務時間の変化
  • 家族の体調不良・妊娠などによる生活リズムの変化
  • 園や家庭での人間関係・言葉のかけ方の変化

大人にとってはちょっとしたことでも、 子どもにとっては安心が揺らぐ大きな変化になることがあります。

そうしたサインを、「発達障害かどうか」だけでなく、環境や心の動きにも目を向けるという視点で見ていいくことが大切です。

 

保育者として大切にしたい視点

気になる行動が見られたとき、まず意識したいのは次の3つです。

  • 判断を急がない
    子どもの姿は日によって変わる。短期間で決めつけない。
  • 保護者と共有する
    家庭での様子を聞き、園との違いを一緒に考える。
  • 専門機関とつながる
    必要に応じて、相談できる環境を整える。

発達障害かどうかを見極めることよりも、「子どもを理解しようとする姿勢」が何よりの支援です。

日々の関わりの中で、子どもの表情や反応を丁寧に見ていくことで、行動の背景が少しずつ見えてきます。

 

理解を深めるための学びを続けよう

これからの保育現場では、「発達の凸凹」への理解が欠かせません。発達障害の知識を学ぶことは、診断の有無に関わらず、すべての子どもへの理解につながります。

  • オンライン研修で最新の支援方法を学ぶ
  • 発達支援に関する資格を取得して知識を体系的に深める
  • 書籍や専門家の講演で視点を広げる

気になる子への理解を深めるためには、日々の学びを積み重ねることが大切です。

でも、「実際にどんな支援をすればいいの?」と悩む場面もありますよね。そんなときは、こちらの記事で具体的な関わり方のヒントをまとめています

クラスにいる“気になる子”どう接する?保育士が知っておきたい発達支援のヒント

 

園全体で子どもを支えるチーム意識を持つことで、保護者・保育者・専門家が連携し合い、支援はより温かく、確実なものになります。

一人で抱え込まず、チームで支える保育を目指していきましょう。

 

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