目次
はじめに
発達障害のある子どもと関わる中で、
「どう接すればいいのか分からない」
「一人ひとりに合った支援方法を学びたい」
「資格を取ることで自信を持ちたい」
と悩んでいませんか?
キャリカレの「子ども発達障害対応スペシャリスト」は、こうした悩みを抱える方が体系的に学べる資格ですが、
- 本当に実践で役に立つのか
- 他の資格と比べてどう違うのか
- 取得するメリット・デメリットは何か
というポイントをしっかり理解した上で検討する必要があります。
この記事では、実際に資格を取得した【mozせんせい】が資格の詳細だけでなく、「あなたにとってこの資格が本当に必要か?意味がないのか?」という視点で解説していきますね。
結論
まずは結論から。
この「子ども発達障害対応スペシャリスト」という資格は、重要度は低いが取る価値は十分にある。
と、実際に受講してみて感じました。
では「価値がある」と感じた点についてお話していきましょう。
そもそも「子ども発達障害対応スペシャリスト」とは?
まずは今受講しようか迷っている「子ども発達障害対応スペシャリスト」について詳細を知っておきましょう。
「子ども発達障害対応スペシャリスト」とは、キャリカレ(キャリアカレッジジャパン)が提供する民間資格で、発達障害の基礎知識から、実際の支援方法までを学ぶことができる資格です。
学べる内容
分野 | 学習内容 |
---|---|
発達障害の基礎 | ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD、LD(学習障害)などの特性とその影響 |
環境調整 | 生活環境や学習環境を整える具体的な方法 |
コミュニケーション支援 | 言葉がけや視覚支援の活用方法 |
行動の理解と対応 | パニックやこだわり行動の背景と適切な対応 |
保護者・支援者との連携 | 家庭・学校・施設での役割と連携の重要性 |
講座の内容を大まかにまとめると、以上のような内容になっています。

これは実際私が受講した時のテキストです。
公式HPにも記載されていますが、4つのテキストと、キャリカレノートを使用して、学んでいくスタイルです。
発達障害に対する知識、対応方法、実践方法などを専門的な目線で学ぶことができます。

この資格を取得して感じたことは、「知識を得るだけでなく、実際の支援に活かせるか?」という点について深く学べるところが魅力的ということです!
- 資格の取得の体験談は「子ども発達障害対応スペシャリストを実際に取得した体験談」の記事で確認できます。
資格を取得するメリット・デメリット

資格を取ることに対してのメリット・デメリットも頭に入れておきましょう。
メリット
- 体系的に学べる
- 独学では得にくい実践的な知識をまとめて学べる。
- 現場での対応力が向上する
- 保育士、教師、療育スタッフが、子どもへの関わり方を具体的に学べる。
- 保護者支援の知識も身につく
- 家庭と連携しながら支援する視点を養える。
- 学ぶことで「分からない不安」が減る
- 知識が増えることで、自信を持って子どもと接することができる。
受講しなければよかった・・・無駄だった・・・
と感じることは全くありませんでした!!
発達障害についての本はたくさん出版されていますが、4冊のテキストに専門的な情報がギュッとまとまっていることで、無駄なく学びを得ることができます。
デメリット
- 国家資格ではない
- 就職や転職で必須となる資格ではない。
- 現場経験がないと活かしにくい
- 知識だけでは対応が難しく、実際に子どもと関わる機会が必要。
- お金がかかる
- 本を買うよりも高い出費につながる。
3つ目のお金をかけて学ぶということ自体がデメリットと感じる人もいるようですが、その点に関しては私はデメリットではないと感じています。
- 受講という形で、勉強内容や期限を明確化すること。
- 困ったときに聞ける相手がいること。
- 何と言ってもお金を払ったからには、徹底的に学ぶという姿勢になれること。
デメリットと感じるポイントも、プラスに捉えれば「受講してよかったな」と思えるはず。

「資格を取ること」が目的にならず、学んだ知識をどう活かすかというところに目を向けられるといですね。
他の資格との比較
資格名 | 子ども発達障害対応スペシャリスト | 子ども発達障がい支援アドバイザー(ユーキャン) | 公認心理師 |
---|---|---|---|
資格種別 | 民間資格 | 民間資格 | 国家資格 |
学習期間 | 約4ヶ月 | 約4ヶ月 | 4年以上(大学+実務経験) |
費用 | 約3万円 | 約4万円 | 数十万円以上 |
学習内容 | 実践的支援スキル中心 | 基礎知識が中心 | 心理学+臨床支援 |
就職・転職での強み | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |


他の資格サイトとの比較なども紹介していますので、参考にしてください。
こんな人におすすめ
最後に、この「子ども発達障害対応スペシャリスト」をおすすめしたい人、他の資格の方がいいかなと感じる人をお伝えしていきますね。
取得をおすすめする人
- 発達支援の基礎をしっかり学びたい人
- 保育・教育現場で働いているが、発達障害について学んだことがない人
- 現場で「どう関わればいいか分からない」と悩んでいる人
- 専門資格を取る前に、発達支援の知識を身につけたい人
- 実費で資格の取得をしてもいいと思っている人
別の選択肢を考えた方がよい人
- 発達支援の専門職として働きたい人(→ 公認心理師や言語聴覚士などを検討)
- 転職や就職の武器になる資格が欲しい人(→ 国家資格の取得を検討)
- コストを抑えて学びたい人(→ 書籍や無料オンライン講座を活用)
この「子ども発達障害対応スペシャリスト」という資格は、本業があっての+αという概念で考えてください。なので、転職や就職に有利な国家資格を考えている人にはおすすめしません。
まとめ
「子ども発達障害対応スペシャリスト」は、
- 発達支援について体系的に学びたい人
- 保育・教育の現場で、子どもへの関わりを深めたい人
- 発達障害についての知識がなく、何から学べばいいか分からない人
には適した資格です。
しかし、
資格単体で転職・就職の武器になるわけではない
実践経験がないと知識を活かしにくい
という点を理解した上で、取得を検討することが大切です。
「資格を取ること」が目的ではなく、「学んだ知識をどう活かすか?」を考えることが何よりも重要です。
資格取得が、あなたの支援の質を高める一歩になるか、しっかり考えてみてください。