保育士として働く中で、
「スキルアップを目指したいけど、民間資格を取るべきか迷っている」
「民間資格を取ったところで給料は変わらないし・・・・意味ないよね」
と民間資格の取得を悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、民間資格は必要なのか、意味がないのか、どんな価値があるのか、という皆さんの疑問にお答えしたいと思います。
現役保育士目線でリアルな意見をまとめたので、悩んでいる方はぜひ参考にしてください
目次
民間資格は必要なの?無駄?
民間資格に対して「意味がない」と感じる声もよく耳にするので、取得をすべきかどうか悩んでしまいますよね。
必要なのか、無駄なのか・・・と聞かれたら、
必要度は低いけど、無駄ではない
これが私の意見です。
実際に民間資格を取得している現役保育士として、なぜそう感じるのかをお伝えしていきますね。
民間資格が無駄ではない理由4選
- 子どもの発達について、より深い知識が得られる
- 保護者への支援スキルが向上する
- 自分の得意分野を作れる
- キャリアアップの選択肢が広がる
私自身が、「民間資格は無駄ではない」と感じる理由を4つ紹介しました。
そもそも民間資格とは、国や自治体が認定している資格ではなく、民間団体や企業が認定している資格のことです。国家資格と比べると、価値が低いこともあり、無駄と思われてしまうことが多いという背景もあります。
正直なところ、民間資格を取得しても直接的に給料アップにつながることはなく、必要度は低いとも感じています。それでも無駄ではないと感じるのは先ほど紹介した4つポイントが保育士にとってスキルアップのきっかけになるからです。
では、民間資格が無駄ではないということを理解していただけるように、実際に取得してみて感じたメリットを紹介していきたいと思います。
実際に感じたメリット
私自身が民間資格の学習をし、実際に取得した経験によって、「取ってよかったな」と思う点があったので、詳細を紹介していきますね。
1. 日々の保育が楽しくなった
これは、とても単純かもしれませんが、日々の保育が楽しめることは、子どもたちにとってもプラスなことですよね。
資格を取得するために、理論的な裏付けを学ぶことで、
- 「なぜその援助が必要なのか」
- 「どうしてこの活動が子どもの成長に重要なのか」
というような具体的な理解が深まり、より自信を持って保育ができるようになりました。
保育士としての基礎的なスキルだけでなく、特定の分野に特化した知識を学ぶことで、より子どもの姿をしっかりと理解できるようになり、関わり方や配慮の仕方なども視点が変わってきたと感じています。
2. 新しい視点が得られた
例えば、発達障害などで特別な配慮が必要な子どもがいたとします。
もちろん、我々は保育士の資格取得の際に、発達支援について学んでいますが、時代の変化により支援の方法や考え方もどんどん変化しているため、保育士の知識もアップデートしていく必要が出てきますよね。
そんな時に民間の発達支援系の資格の勉強を取り入れることで、グンと理解が深まり、行動の背景について、これまでとは違う角度から考えられるようになり、より適切な支援ができるようになる、と感じています。
知識のアップデートは新しい視点で保育ができるきっかけになります!
3. モチベーションが上がった
民間資格取得のために学ぶ過程で、「もっと良い保育がしたい!」という気持ちが強くなり、日々の仕事へのモチベーションが上がるようになりました。
新しいスキルを習得することで、自分に自信がつき、保育へのやる気が出てきたと感じています。
もちろん独自でただ勉強するだけでもモチベーションは上がるのですが、資格を取得したという事実が更にモチベーションを上げるきっかけになったと思っています。
民間資格のデメリット
もちろん、民間資格の取得に関してはデメリットもあると思っています。
1. 費用がかかる
民間資格は基本的に有料で、数万円から十万円以上の費用が必要な場合もあります。
保育士はただでさえ給料が安いと言われているのに、実費で数万円の民間資格にお金を使うということは誰にとってもデメリットになります。
2. 直接的な昇給にはつながりにくい
先ほども少しお伝えしましたが、保育士資格のように国家資格ではないため、給与アップや昇進に直結するケースは少ないと考えられます。
3. 選び方を間違えると無駄になる
多くの資格が存在するため、自分の目的やキャリアに合わない資格を取得してしまうと、「意味がなかった」と感じることも。
そのため、どの民間資格の勉強をしたいのか、どんなスキルを身に付けたいのかを明確にし、適切な受講をする必要が出てきます。
民間資格の取得に関してはこういった課題もありますが、私の場合は「将来の自分への投資」と考えることで、前向きに取り組むことができています。
必要なのか無駄なのか、その答えは・・・
重要なのでもう一度お伝えします。
「必要不可欠ではないけれど、取得する価値は十分にある」
というのが私の正直な思いです。
なぜなら、
民間資格がなくても素晴らしい保育ができる先生はたくさんいますが、資格取得に向けて学ぶ過程で得られる気づきや成長は、間違いなく保育の質を高めてくれると感じているから。
何より、自分自身の「もっと学びたい」という気持ちに素直に従うことで、新しい可能性が開けると感じています。
ひとりでなんとなく勉強するよりも、知識のある人が作った資料を基に勉強をする方がかなり効率的で、更に結果が目に見えるので自信につながる。
これが私が民間資格を取る価値が十分にあると感じている最大の理由です。
民間資格の選び方のポイント
民間資格の価値を感じていただけたところで、次は資格を選ぶ際におさえておくといいポイントを紹介していきます。
資格を選ぶ際には以下の点を意識しましょう。
- 目的を明確にする →何のために資格を取りたいのかを明確にしましょう。
- 実務に活かせるかを確認 →現場で活用できる知識やスキルが学べる資格を選ぶことが重要です。
- 信頼性をチェック →認定団体の信頼性や資格の評判を事前に調べましょう。
以上のようなポイントを押さえ、自分に必要な資格を見つけることをおすすめします
資格取得でスキルアップ
もちろん、資格がなくても素晴らしい保育士はたくさんいます。しかし、民間資格を取得することで「プラスアルファ」のスキルを得られるのは事実です。
民間資格は必須ではありませんが、スキルアップやキャリアの幅を広げるための一つの手段として非常に有効的!
費用や時間がかかるため慎重に選ぶ必要はありますが、自分の目的や興味に合った資格を取得すれば、大きなメリットを感じられるでしょう。
最後に、「民間資格なんて意味がない」と思っている方にも、少しでも「民間資格も悪くないな」と感じていただけたら幸いです。
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