こんにちは。2023年に児童発達支援士の資格を取得した保育士「mozせんせい」です。
ここでは、私が資格を取ろうと思った経緯、どうやって勉強したのか、受験してみて感じたこと、合格率など「児童発達支援士」の資格を取ろうかどうか迷っている人の参考になるお話を紹介しています。
目次
受験しようと思った経緯
保育園に通う子にグレーな子が多い
この子、なんかちょっと気になるな・・
保育園で勤務していると、そんなことよく感じませんか?
集団行動が苦手そう・・・
目が合わない
じっと座っていられない
気持ちの切り替えがとことん苦手
友達に手が出る
このように、私の勤務する園でもちょっと気になるな・・という子がチラホラ。
集団活動が苦手な子に限っては、その子に手がかかってしまい、クラス運営がバラバラに…
どうしたらこの子ができる限り躓かずに生活を送ることができるのだろうか。何かいい方法はないだろうか。
そんなことを常に考えていました。
保育士としてスキルアップしたい
保育士として、何かできることはないだろうか。もっと子どもたちのことを理解できないだろうか。
と、とにかく発達障害という分野への知識を増やしたいと感じるようになりました。
私がこの資格に興味を持ったのは、児童発達支援士の資格が欲しいというよりも、児童発達についての理解を深め保育士としてのスキルアップがしたいと思ったからです。
児童発達支援士という資格は民間資格なので、保育士の資格より、認知度も需要度も低め。
事実、児童発達支援士の資格を取っても、私の園では給料が上がるということもありません。(←残念。)
自宅にいながら資格が欲しい
この資格の魅力は、自宅にいながら資格の取得が可能なところ。
子育て中なので、子どもの帰宅時間に合わせた仕事、習い事、家事など、基本的に子ども中心。空いた時間と言えば、子どもが寝静まってから。
基本ワンオペなので、資格を取りに行く時間も、講座を受けに行く時間も取れません。でも諦めるのはもったいない、と思いたどりついたのがこの資格でした。
好きな時間に勉強できる
この資格の一番の魅力は、自宅にいながら好きな時間に受講できるところ。なおかつ試験もオンラインで受けることができるのは、子育て中の保育士としては本当にありがたいシステムでした。
もちろん、通学や提出物も一切なし。
基本的な学習はテキストとワークブック学習となり、ポイントを動画にて確認する形で勉強していきます。他の人とペースをあわせる必要もありませんし、独りでこっそり学習することが出来るんですよ。
受験資格に条件はあるの?
誰でも受講・受験可
気になるのは、どんな人が資格を取れるのか。ですよね。
児童発達支援士の認定を行っている「人間力認定協会」のHPにも記載されていますが、対象者や対象年齢などの制限は全く設けていません。
そのため、子育て中のお母さん、お父さん、児童発達んいついて学びたい学生さんなど、幅広い年齢層の方がこの児童八たる支援士の講座を受講しています。
受講者の傾向は、圧倒的に女性が多いので、保育にかかわる人、母親が多いということですね。
受講料・受験料は?独学で受験できるの?
受講料は37,400円+4,070円(受験料)がかかります。
独学で受験ができるの?という質問を受けることがありますが、受講料を支払わず、独学で受験はできません。
受講しないと試験を受けることはできないので、必然的に41,470円かかります。
メル〇リなどのフリマサイトで、児童発達士の参考書が販売されていることがありますが、その本を買っても受験はできないので、気を付けてくださいね。
受験の期限
受講期限 | 8カ月 |
学習目安 | 15時間~30時間程度 |
受講には期限が設けられており、受講申し込みから8か月以内に試験を受ける必要があります。
学習の目安としては、15~30時間程度なので、1日1時間なら1ヶ月程度で受講を終えることができます。
評判は?
児童発達支援士の資格は、「意味がない」「怪しい」「宗教っぽい」などの口コミも目にしますが、受講者の評判はとてもいいようです。
私自身も受講してみて、「あ、あの子の姿ってそういう背景があったのかも」「日々の関わりで、しっかり返事をすることから取り入れてみよう」など、実際にどんな取り組みが児童発達の支援になるのかを知ることができました。
民間資格なので、意味がないを思われてしまいがちなようですが、資格が取れる取れないにかかわらず、知識習得にはかなり役に立ちました。
公式のHPにもたくさんの口コミが掲載されていますが、受講してよかったというものばかりです。
日本の検定・資格というサイトでも児童発達支援士の口コミは年々増えており、人気や知名度も上がっていることがうかがえます。
児童発達支援士 | 発達障害児支援士 | |
口コミ数 | 21件 | 1件 |
評価 | 4.27 | 評価なし |
受験した | 4378 | 592 |
受験したい | 3561 | 852 |
参考:資格・検定の一覧ポータルサイト 「日本の資格・検定」 (jpsk.jp) (2024.2現在)
受講の流れ体験談
受講のきっかけ
自己紹介でも書きましたが、私は現在、保育園にてパート保育士として勤務しています。毎日の保育に追われながらも、グレーな子の対応がもっとうまくできないだろうか。と思っていた時に見つけたのがこの資格。
児童発達支援士の資格を知ってから、受講の申し込みをするまでは、本当にあっという間でした。
申し込み
公式HPの申し込みフォームから申し込みます。
支払いはクレジットカードか銀行振り込み。
申し込みが終わり、入金も完了すれば1週間程度でテキストなどの教材が送られてきます。
そこからはただ勉強するのみ!!
勉強方法
テキストは128ページあり、単元毎に5問の設問を解いていく形になっています。ワークブックもありますが、このワークはテキスト学習前に記入するものと、学習後に記入するものがあり、問題に答えるというよりは、考える時間を作るという使い方をするものでした。
基本的に読んでDVDを見るという勉強法ですが、勉強はアウトプットが大切!なので、気になったことや、忘れたくないことはノートにメモしていくスタイルで勉強しました。
オンライン試験で受験の申し込み
試験は全てオンライン試験です。オンライン試験というのは、自宅にてオンラインを通じて試験を行う形式です。
好きな日に、好きな時間に、自宅にて、一人で試験が出来るようになっており、他の方と予定をあわせ試験を実施する必要もなし。
受験の申し込みの際に4,070円の支払いがかかってきます。
受験の画像のサンプルです。
受験の注意点は2つ
受験の際注意してほしいのは2点
- 前の問題に戻れない
- 50分の制限時間があるので途中で停止はできない
ネットでの受験なので、得意不得意があるとは思いますが、この2点だけはどんな方でも要注意です。
1つ目。一問一問、設問に答えていくスタイルなので、「戻る」ボタンは使用できません。解答済みの問題に戻ることができないので、見直しなども不可能です。
2つ目。制限時間があるので、途中で来客や電話、トイレなどの必要が出てきても制限時間を止めることはできません。
なので、受験の際は、
- 1問1問慌てずに解き、見直したら次に進むこと
- 来客や電話などに対応しなくてもいい環境で受験すること
この2点を気を付けてほしいと思います。
学びたい!という気持ちが大きかったので、1日2~3時間程度時間を作り、申し込みから3週間で受験、合格することができましたよ。
受講を考えている方も、ぜひ頑張ってくださいね。
試験についての詳細は?
合格率は90%程度
試験の合格率は?不合格時の再受験は?
児童発達支援士の合格率は「90%」程度となっています。万が一、不合格となってしまった場合は受験料(税込4,070円)のみ再度お支払いいただくことで再受験が可能です。期間を空ける規定は設けておりませんので、すぐに再受験をすることも可能です。
児童発達支援士 公式サイト|発達障害・発達支援の人気資格 (ninkyou.jp)
公式サイトにも記載されていますが、合格率は90%程度です。しっかりと勉強すれば、ほとんどの人が一回で合格できているようです。
でも、万一不合格になってしまっても大丈夫!
再び4070円支払えば再受験が可能です。
受かるまで好きなタイミングで何度もチャレンジができるのはありがたいですよね。
70%以上正解で合格
出題の問題数は50問。すべて二択問題か四択問題になっています。
試験の時間は50分なので単純計算で、1問1分で解いていくことになります。
50問中70%以上正解ということは35問以上正解していれば合格することができるということですね。
試験結果
試験終了後、その場で速やかに確認することができます。合格の判定はすぐに出ますが、認定状は1ヶ月ほど経ってから届きます。
想像以上に立派なファイルに入った認定状が届くので、受け取ったときは「頑張ったな~」とかなり嬉しく感じます。
児童発達支援士の資格は現場で生かせる
資格の中には、取得そのものが目的となっており、役に立たないものもたくさんあります。それに比べて児童発達支援士は、現場でしっかり役立つ知識が得られると感じました。
児童発達支援士は学習過程にロールプレイトレーニングが含まれているため、かかわり方や毎日の心掛けることなどをそのまま現場で活かすことができます。勉強してみて感じたことは、療育が必要な子だけでなく、一般的な子どもに対しても取り入れる価値が十分にあること。
「非認知能力」という部分に着目しているので、この肯定的な言葉での声掛けや自分で考える力をつける声掛けなどは子育てでも、保育園の園児にも積極的に取り入れていきたいと思えるものばかり。
最後に伝えたいこと
私は人間力認定協会の宣伝者でもなんでもありませんが、児童発達支援士の勉強は保育の現場、子育てにおいてとても役に立っています。
保育の現場に立っている人なら当たり前に知っている「障害児保育」という知識かもしれません。でも知識としては知っていても、実際にどんな行動に移せばいいのか、どのように子どもの姿が変わっていくのか、という具体例を知っていますか?
私はこの資格の勉強を通して、子どもと関わるときに心掛けることが少し変わってきています。勤務先の保育園でも気になる子は「mozせんせい」が上手に対応してくれるよね。と言われるようになってきました。
受講を考えている方が一歩前に踏み出すきっかけになればと思います。
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