40代の保育士さん向け、転職における志望動機の例文を紹介！
- 子育てがひと段落して、保育の現場に復帰することを決めた方
- 今の職場の人間関係に不満があり、転職を決めた方
- もっと良い労働条件の園に転職を希望する方
どうやって志望動機を書いたらいいのかな・・・
40代らしい文を書くコツはあるかな・・・
いざ志望動機を書こうと思っても、なかなかペンが進みませんよね。
そんな悩みにお答えしたいと思います。
紹介するポイントや例文を自分なりにアレンジして、是非新しい転職先に採用してもらいましょう！！
目次
40代保育士の採用におけるチェックポイント
まずは採用側がどのようなことを求めてくるのかチェックポイントを押さえておきましょう。
人柄・コミュニケーション能力
40代でなくても当たり前の項目ではありますが、「保育士としてイキイキ、てきぱきと仕事をしてくれるか」というところが採用の第一条件です。
新しい環境に飛び込む以上、既存の先生たちとのコミュニケーションが上手くとれる人を必要としています。
謙虚さと笑顔を忘れず、既存の先生たちと一つのチームとして頑張っていけることをアピールしてください。
コミュニケーション能力に関しては、書面に書くことは少し難しいかもしれませんが、以前の職場の経験談や、人とのコミュニケーションの取り方をどのように心掛けていきたいのかを書いてください。
保育業界における経験
ブランクあり？なし？
保育の経歴は？
具体的に今まで何年間、どんな勤務スタイルで働いてきたのか。その職場ではどんな立場でどんな経験をしてきたのか。という点は、採用する際に最も重要となってくるポイントです。
もしブランクがあったとしても、40代の保育士は新人扱いで採用するわけではありません。
また、保育士業界には若い保育士が多く、なかなか責任の重いポジションを任せられる人がいないという現状もあります。
園側としても、採用するからには、行事でのリーダー的役割や主任としての役割を担ってほしい。新人の教育をしてほしい。保護者への対応も率先して行ってほしい。など、多くのことを求められるようになります。
志望動機に書く際は、経験などを具体的に伝えると、採用担当者から高評価を得られやすいでしょう。
指導力と人間関係
40代保育士の志望動機では「指導力」と「人間関係」の捉え方もアピールポイントになります。
ブランクがある場合、後輩の指導という部分はすぐには難しいかもしれませんが、園の方針に慣れてきたころには新人の教育や指導なども任せたいと思われています。
保育に対する熱量と同等に、保育士間の連携ができるかどうかをアピールしましょう。
「いずれは若い保育士の成長を助けられるようサポートしたい」
「思ったことを言い合い、お互いを高め合える人間関係を築いていきたい」
「既存の先生方とのコミュニケーションを大切にしたい」
などの意気込みを伝えると好印象です。
子どもに対してという点だけでなく、保育士間の人間関係にも目を向けているというところも大切なポイントです。
「年代が違う保育士ともうまく仕事ができる、いいチームになっていくだろう」と思ってもらえるようにしましょう。
人生経験の豊富さ
他業種と違い40代の保育士は思いのほか需要が高いことはご存じですか？
女性の場合、結婚・妊娠出産・子育てなど様々なライフイベントによって離職してしまうことが多いですよね。
特に保育士さんはそういったライフイベントによる離職率も高く、一度現場を離れてしまうと復職することが難しいと思う人が多いんです。
そんな中、40代で転職や復職をしてくれる中堅保育士という存在はとても需要が高いんです。
そこで40代という年齢を活かし、「あなたの人生経験」をアピールしてください。
例えば、
現場での経験年数は短くても、育児経験がある
他業種に移った経験がある
パートとして勤務の経験がある
など。すべてが立派な人生経験です。
若い保育士には経験したことのない素敵なアピールポイントだと思いませんか？
あなたの歩んできた人生を「保育に生かす」という目線でたくさんアピールしてください。
40代の保育士は「人生経験」もアピールポイントです！
扱いやすさ・柔軟性があるか
４０代保育士が転職の際に求められることで忘れてはいけないのが扱いやすさや柔軟性があるかどうか。
「前の園ではこうでした」
「そのやり方はよくないです」
「そんな考え方は今まで聞いたこともないです！」
今までの経験はかけがえのないあなたの財産なのは事実ですが、新しい園では柔軟な対応をしてくれる保育士さんを求めています。
新しい園のスタイルに合わせることが出来るかどうか。
保育の経験だけではなく、扱いやすさ・柔軟性もアピールすることが大切です。
しっかりとその保育園の考え方に合わせることができるということ、新しい考え方や保育のことを積極的に取り入れているというアピールができると良いでしょう。
以上のようなポイントを心掛けながら、志望動機を書き進めてみてください。
志望動機の例文紹介
では実際にどのように書いたらいいのか、例文を紹介していきます。
背景は人それぞれなので、100％例文のまま使用することはできませんが、自分に置き換えて使用していただければと思います。
志望動機の例文（ブランクなし）
大規模園から小規模園への転職①
現在、〇〇園という大規模な幼稚園で勤務しており、約35人の子どもたちのクラスを担当しています。毎日活気に満ちた環境で子どもたちの成長を間近で見守ることができ、大変充実しています。
ただ、園児数が多いため、全員と十分に関わることができず、理想的な保育が実施できない日もあります。
そこで、小規模保育を重視している貴園の存在を知り、一人ひとりの子どもとしっかり向き合う保育を目指して、転職を考えています。
私は幼稚園勤務が〇年、現在の園では〇〇年間勤務しており、学年主任や行事の進行役としての豊富な経験があります。また３児の母として、子育ての経験もあり、保護者の気持ちにも共感できると思います。
これらの経験を活かして、貴園の先生方とのコミュニケーションを大切にしながら、柔軟な対応を心掛け、個々の子どもを大切にする保育や行事の企画に貢献したいと考えています。
現在の園での退職理由という点も、とげがないように書いてみました。
経験内容や、人生経験は最大のアピールポイントなので、個々の経験談に置き換えて利用してみてください。
大規模園から小規模園への転職②
私は現在、350名園児がいる大規模な保育園に勤務しています。
新卒後から20年間現在の園に勤務しておりますが、子育て中ということもあり、ここ６年は乳児クラスの担当をメインで行っています。
現在の園は行事やイベントが多く、子どもたちに多様な体験をさせることに力を入れている園で、全体を俯瞰する力、イベントを企画する力、リーダーとして先導する力を身に付けることができました。
しかしここ数年、乳児クラスを担当していくうちに、行事ではなく家庭的な環境での保育に魅力を感じるようになりました。
そんなときに貴園が実践している「温かく家庭的な保育」という保育理念を知り、是非貴園にて子どもたちの成長や興味に応じて丁寧に対応する保育をしてきたいと思うようになりました。
乳児クラスの担任経験を活かし、個々の子どもに寄り添う保育を実践したいと考えています。
一つの園での経験しかないのですが、固定概念などを取り払い、既存の先生方とのコミュニケーションを大切にし、柔軟な保育も心掛けていきたいと思っております。
長年一つの園で勤務していると、固定概念が強く既存の先生とうまくコミュニケーションが取れないのではなか。と採用側が心配する可能性もあります。
そこで、柔軟な対応ができますという一言や、コミュニケーションを大切にしていきたいという 意気込みを添えるといいでしょう。
子どもの姿だけでなく、職員間のコミュニケーションにも目が向く人なんだなということをアピールしましょう
児童発達への転職の場合
私は現在、全園児約100名ほどの幼稚園に勤務しております。
引っ越しなどの関係で、転職を２回ほど経験しましたが、18年間幼稚園教諭としての勤務経験があります。満3歳～5歳児クラスのクラス担任を長年担当してきました。
クラス担任を受け持っていく中で、発達に凸凹のあるお子様とたくさん出会ってきましたが、一人ひとりの関わり方が難しく、自身の保育に力不足を感じるようになりました。
そこで、発達障害のあるお子さんの支援を行っている貴園の存在を知り、保育士としてのスキルアップがしたいと思うようになりました。
発達支援を行っている園での勤務は初めてなので、分からないこともたくさんあるかと思いますが、日々学ぶ姿勢を大切にし、子どもたちと関わっていきたいと思っています。
発達支援で職務に転職する場合の例文です。
近年は児童発達の保育士求人が多くなってきています。
もし転職の本当の理由が人間関係だったとしても、発達についてもっとしっかり学んでいきたい。という「スキルアップ」のための転職というスタイルでアピールする方法もあります。
長年勤めた園からの転職の場合は、どうして現在の園を辞めてまで、自分の園に転職したいのかという点は、採用側としては気になるポイントなので、プラスな理由で説明してくださいね。
志望動機の例文（ブランクあり）
結婚を機に辞め、復職する場合①
保育士として8年間の勤務経験があります。
現場では3～5歳のクラス担任を約2.3年ずつ経験し、学年主任も3年ほど経験しました。
前職の保育園は規模が大きく、一人一人の子どもとじっくり向き合う時間が取りにくい状況にフラストレーションを感じていました。
結婚を機に退職してしまいましたが、復職する際は、貴園のように小規模保育を行っている園にて勤務したいと考えておりました。
子どもたちとも保護者の方々とも深く関わることができる保育士を目指し、個々の子どもに寄り添う保育を実践し、貴園の一員として貢献していきたいと思います。
〇年のブランクはありますが、子育ての経験を活かし「一人ひとりと向き合い、生きる力を育む保育」という保育理念に基づいた保育をしていきたいと思っています。
『規模の大きい園で勤めていた経験から、規模の小さい園を希望した』という背景の例文です。
入社を希望する園の保育方針に魅力を感じたという点は、「貴園だから」という魅力にひかれたという志望動機になります。
希望する園に感じた魅力を伝えてもらえることは、採用者としてとてもうれしい一言です。
同じ目的を持って保育をしていけるかも、という期待にもつながります。
ぜひ、その園に感じた魅力を文字に書き相手に伝えましょう。
結婚を機に辞め、復職する場合②
結婚前は保育士として勤務していましたが、出産をきっかけに退職いたしました。
子育て中、児童館や保育園の園庭開放、市の子育て支援センターなどを利用するうちに、育児の悩みに耳を傾けてくれる先生方と出会い、再び保育士として人の役に立ちたいという思いが強まりました。
貴園が保護者支援に注力している保育方針に深く共感しており、私もその一員になり保護者の力になりたい考えています。
ブランクはありますが、周囲の先生方から学ぶ意欲に満ちており、その熱心さをもって仕事に取り組みたいと考えております。
保護者支援に力を入れている園はたくさんあります。特に新設されたばかりの園などは、信頼を得るところに重点を置いていることも多い傾向にあります。
子育てをしたという経験談と、子育て中に助けてもらった体験談。
それを相手にも提供したいという意気込みを十分に伝えましょう。
結婚を機にやめて復職したい場合③
新卒で保育士としてのキャリアをスタートしましたが、出産後は退職し専業主婦となりました。
子どもが小学校に上がる今年、パートタイムでの職場復帰を考えています。
以前はクラス担任としてだけでなく、フリーの立場からも様々な年齢の子どもたちをサポートしてきた経験があります。子育ての経験も活かせると考えています。
貴園では多くの子どもたちや保育士がいるため、私の「全体を見てサポートする」経験を生かせると思います。
これまでの経験を活かして、正規職員を支援しつつ、既存の先生方とのコミュニケーションを大切にし、一人ひとりの子どもたちに寄り添う保育を行いたいと願っています。
パートタイムでの復職希望のパターンです。
自身の背景にも触れつつ、正社員の方をサポートしたいという思いを書く方法もいいと思います。
保育園では、正社員のフォローを自ら考えて動いてくれる保育士が求められています。そういった目線も持っていますよ、というアピールをしてもいいと思います。
例文を活かしたオリジナルな志望動機
40代保育士向け（ブランクあり・なし）の転職における志望動機の例文について紹介しました。
ここで紹介したようなポイントをしっかり押さえ、自分の言葉で書き換えた文で相手の心に響く志望動機を書いていただければと思います。
採用されたいがために、思ってもいないような発言をしたり、無理な時間設定の勤務体制でも「大丈夫」と言ってしまわないように気を付けてくださいね。
結局、自分が保育士を目指したきっかけや、なぜその園に入りたいのか。本当に思っていることを文章や言葉にすることで、その想いは採用担当に伝わりますし、それが評価につながります。
今回紹介した志望動機の例文を踏まえた上で、自分の想いや今後のビジョン、スキルをアピールし、理想の園に転職できるよう頑張ってくださいね！
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