子育てが一段落したからパートで働こう！という方
正社員で復帰しよう！という方
30代での転職は、まだまだ需要の多い年代です。
色々な事を経験してきたあなただからこその魅力、たくさんアピールして、素敵な保育士ライフをスタートさせましょう！！
30代保育士が転職する場合に、園側が求めてくること、それに見合った志望動機やアピールポイントを具体的な例文をもとに紹介します！
例文を参考にして、ぜひ素敵な園に就職してくださいね。
目次
30代保育士の採用チェックポイント
まずは採用する側がどんなことをチェックするのかを理解しておきましょう。
人柄・コミュニケーション能力
30代でなくても当たり前の項目ではありますが、「保育士としてイキイキ、てきぱきと仕事をしてくれるか」というところが採用の第一条件です。
新しい環境に飛び込む以上、既存の先生たちとのコミュニケーションが上手くとれる人を必要としています。
謙虚さと笑顔を忘れず、既存の先生たちと一つのチームとして頑張っていけることをアピールしてください。
保育業界における経験
ブランクあり？なし？
保育の経歴は？
具体的に今まで何年間、どんな勤務スタイルで働いてきたのか。その職場ではどんな立場でどんな経験をしてきたのか。という点は、採用する際に最も重要となってくるポイントです。
ブランクがあるとはいえ、30代の保育士は新人扱いで採用するわけではありません。
採用するからには、行事でのリーダー的役割や主任としての役割を担ってほしいと考えられています。経験などを具体的に伝えると、採用担当者から高評価を得られやすいでしょう。
人間関係の考え方
30代保育士の志望動機では「人間関係」の捉え方や「指導力」もアピールポイントになります。
ブランクがある場合、後輩の指導という部分はすぐには難しいかもしれませんが、園の方針に慣れてきたころには新人の教育や指導なども任せたいと思われています。
「いずれは若い保育士の成長を助けられるようサポートしたい」「思ったことを言い合い、お互いを高め合える人間関係を気づいていきたい」などの意気込みを伝えると好印象です。
子どもに対してという点だけでなく、保育士間の人間関係にも目を向けているというところも大切なポイントです。「年代が違う保育士ともうまく仕事ができる、いいチームになっていくだろう」と思ってもらいたいですね。
志望動機を書く時のポイント
志望先を選んだ理由
まずは志望している保育園がどんな特徴や魅力を持っているかなど、その園を希望する理由を明確に伝えてください。
△「はだし保育に魅力を感じました」
↓
〇「子どもたちの心身の成長には足の裏の感覚が大切ということを知り・・・」
△「少人数保育に力を入れている貴園で働きたいと思いました」
↓
〇「一人ひとりの成長をしっかり見ることができる保育が、私の理想の保育理念で・・・
例えば「はだし保育に魅力を感じました」ではなく、「子どもたちの心身の成長には足の裏の感覚が大切ということを知り・・・」など、具体的に魅力に感じたポイントを伝えてください。
「少人数保育に力を入れている貴園で働きたい」だけでなく、「なぜ少人数保育に魅力を感じたのか」「少人数保育でどんなことを実現したいのか」まで書くようにしましょう。
どんな役に立てるか、今後のビジョン
これまでの自分の経歴をベースに、志望園に入職したらどんな業務ができるかを、できるだけ具体的に伝えましょう。
「学年主任の経験を活かし、子どもたちだけでなく保育士間のコミュニケーションも大切にし、お互いに高め合っていける人間関係を気づいていきたいと思います。」
「０～５歳児すべてのクラス担任をしてきた経験を活かし、年齢ごとの適切な環境設定や行事計画などに力を入れたいと思っております。」
「子育ての経験を活かし、母親のような存在で子どもたちとともに成長していきたいと思います。また、保護者という目線も理解できるようになったので、保護者の方ともコミュニケーションを大切にしていける保育士でありたいと思います。」
以前の仕事での経験をしっかりアピールしつつ、それを活かした今後のピジョンを明確に伝えましょう。
何歳児クラスを何年担当したのか、行事等ではどんな役割を担ってきたのか、製作が得意、ピアノが得意など、新たな職場でどのように活躍できるかをアピールするようにしましょう。
子育ての経験がある場合は、それも大きなアピールポイントなので、十分に活用してくださいね。
。
転職しようと思った理由
「転職」ということ自体に悪いイメージはありませんが、採用側としては、なぜ転職をするのかという背景は見落とせないポイントです。
現在勤務する園は人数が多くとても賑やかなのですが、毎日全員の子どもたちとしっかりとした関わりが持てず満足のいく保育ができないと感じる日も多くありました。そのためもっと個々の関わりを大切にできる園で働きたいと思い、退職することにしました。
結婚・引っ越しのため通勤が難しくなりやむを得ず退職し、その後出産と育児に５年間専念しておりました。
前職を辞めることにした理由が、結婚や妊娠出産などの場合はそのまま伝えても印象が悪くなったりする心配がないので、自分自身の経験をありのままに書けばいいかと思います。
✕「人間関係がうまくいかず・・・」
↓
〇「尊敬できる上司や先輩のもとで、保育士としてもっと成長したいと思い・・・」
いくら事実だとしても、以前の職場の悪口や愚痴をストレートに伝えてはなりません。初対面の採用担当者からは「文句が多い人」に見えてしまい、自分の印象を悪化させてしまいます。
マイナスな理由での転職であれば、できるだけポジティブな言葉に変換することが大切です。例えば、「人間関係が悪くて嫌だった」という理由なら、「尊敬できる上司や先輩のもとで、もっと保育士として成長したい」といった具合がおすすめです。
志望動機の例文
では最後に、今までのポイントを押さえたうえ志望動機の例文を紹介していきますね。
具体的な背景は人それぞれ違うので、そっくりそのまま使うわけにはいきませんが、必要に応じて自分の内容に置き換えてください。
ブランクなし正社員希望の人向け
今現在、違う園で働いている場合
私は今、〇〇園という幼稚園に勤務しております。
全園児数がとても多い園で、現在は３５人程度の子どもたちの担任をさせていただいています。毎日とても賑やかな環境で、たくさんの子どもたちの成長を日々近くで見ていられることに幸せを感じています。
しかし、人数が多いということもあり、毎日全員の子どもたちとしっかりとした関わりが持てず満足のいく保育ができないと感じる日も多くありました。
そんな時、小規模保育に重点をおいているという貴園のことを知りました。
もっと一人一人の子どもたちとしっかり向き合って過ごしていきたいという、私の目指す保育の形だと思い貴園への転職を志望させて頂きました。
現在の園では十年間勤務しており、学年主任としての経験や、行事の進行担当の経験もたくさんあります。
その経験を生かし、個々の姿を大切にした保育や行事を考えるお手伝いをさせていただきたいと思っております。
私は現在〇〇という、私立の保育園に勤務しております。担任の業務を１年経験し、現在はフリーとして様々なクラスの補助に入ったり、書類等の作成をしたり、未就園児を対象とした「さくらんぼ教室」というものの担当をしたりしています。この「さくらんぼ教室」という教室は週に２日ほど、約２０名程度の２歳児のお子さんと保護者の方が集まり、保育園の体験をするというものです。現在の職務にもとてもやりがいを感じているのですが、教室を開催している中で保護者の方から３歳未満児を預かってくれる園がなかなか無く、仕事復帰ができない。という悩みをたびたび耳にしておりました。
徐々に、どうにかしてそういった不満を抱いている方たちの力になりたい、と考えるようになり、３歳未満の子どもたちを対象とした園で働きたいと思うようになりました。貴園は保護者の就労に合わせた手厚いサービスに重点をおき、保育をされているということを聞き、ぜひとも貴園で働きたいと思いました。現在の経験を活かして、保護者の方の力になれるような保育士になりたいと思っております。
ブランクあり正社員
結婚前に保育士として働いていましたが、出産を機に退職致しました。
子育てをするなかで、児童館や保育園の園庭開放,、市の子育て支援エンターなどを利用し、親身になって育児の悩みを聞いてくれる先生と出会い、また保育士として誰かの役に立ちたいと思うようになりました。
貴園の、保護者支援に力を入れているという保育方針に強く共感致しております。
ブランクがありますが、周囲の先生方の言動をすべて吸収するほどの向上心を持って業務に励みたいと思っております。
ブランクありパート保育士
私は以前、保育士として〇年間〇〇保育園に勤務しておりました。結婚・引っ越しのため通勤が難しくなりやむを得ず退職し、その後出産と育児に５年間専念しておりました。
保育の現場からは離れてしまいましたが、子育てをしていく中で子どもの成長を見守り共に笑い楽しむことの大切さを日々感じていました。そういった日々の中で、子どもたちの人生にとってとても大事な幼時期を共に過ごせる、保育という仕事のやりがいに改めて気が付き、もう一度保育士として働きたいと思うようになりました。
母親としての経験を活かし、５年のブランクをプラスにできるような保育士になりたいと思っております。また子育てを通して保護者の気持ちも分かるようになってきたので、今の自分だからこそできる保護者支援という面にも力を入れたいと思っております。
結婚前に保育士として７年間働いておりましたが、結婚を機に退職致しました。
子どもが保育園に通うようになり、再び保育士として勤務したいと思うようになりました。自身の子どもがまだ小さいため、家庭とのバランスを取りながら、勤務ができればと考えております。
我が子が成長するまでは、パートという形を希望させて頂きますが、ゆくゆくは正社員として働きたいと考えております。
子どもが手を離れるまでは勤務体制でご迷惑を掛けることとなりますが、正社員保育士が気持ちよく業務ができるようサポート役に徹したいと思っております。
正社員からパートに
これまで５年間、正社員として勤務してまいりましたが、結婚を機に家事など家庭を中心とした生活に切り替えることになりました。
しかし、せっかくここまで続けてきた保育の仕事から離れてしまうのは自身の中でも想像しづらく、子どもの笑顔やちょっとした成長を感じられる保育の現場に残りたいと思い、今回は扶養内ではありますが、パート保育士という形で応募させていただきました。
現在は子供が小学生なので、履歴書に書いている通り勤務時間は8:00〜18:00のシフトであれば曜日問わず働くことが可能です。
今までの保育士としての経験に加え、子を持つ親として新たな気づきや様々なことを考えるようになったので、園児だけでなく、保護者目線で皆様に寄り添えるような保育士になりたいと考えています。
未経験からの転職
今回は30代のブランクあり、なしの方向けの例文を書いてみましたが、30代で保育士未経験の方向けの例文も
保育資格を持っていたのに、違う職についていたが保育園に転職したいと思った場合。
保育資格はあるのになぜ働かなかったのか、という点も具体的な理由があれば書いてもいいかと思います。また前職でどのような経験をしてきたのか、それをどう生かしていきたいかも書いておくと、好印象になるかもしれません。
パターン①
大学卒業後〇年間、子ども向けの教材を提供するという職場に勤務しておりました。
その職場には、子どもを持つお母さんたちがたくさん勤務しており、急な仕事が入ってしまった際子どもが預けられず苦労しているということをよく耳にしておりました。仕事が忙しいお母さんにとって、早朝保育や延長保育の充実がいかに大切かを感じるようになり、徐々に働くお母さんたちの手助けをしたいとの思いが強くなりました。
そこで早朝から夜遅くまでの長時間保育を実施されている貴園に興味を持ちました。
貴園のホームページを拝見し、私が求める保育方針と重なる部分が多く、ぜひここで働きたいと思い志望させて頂きました。また、貴園の幼児教育の理念の力になれるよう、前職で学んだ子どもの教育という点での知識を生かした保育をしていきたいと思っております。
パターン②
私が貴園を志望致しましたのは、毎日元気に走り回って遊んでいる子どもたちと先生方の姿を見て是非こちらで働きたいと思ったからです。
一度は他業種に就職しましたが、職場への通勤途中、貴園の園庭で子どもたちと先生方が心の底から楽しんで遊んでいる姿を毎日拝見し気にかけておりました。少しずつ「やはり子どもと関わる仕事がしたい」と思うようになり、転職を決めました。貴園の横を通ると、毎日子どもたちの楽しそうな声が響き渡り、園全体がとも活き活きとしているよう感じました。大学で保育士資格を取得したものの保育の仕事は未経験です。しかし子どもが大好きな気持ちは、だれにも負けません。この気持ちを胸に子どもたちと共に遊び、共に学び、共に成長していきたいと思っています。
また貴園の先輩方を見習って、子どもたち一人ひとりの些細な変化や、成長に気づきそれに合った対応ができるような保育士になりたいと思っております。
まとめ
30代保育士向け（ブランクあり・なし）の転職における志望動機の例文について紹介しました。
ここで紹介したようなポイントをしっかり押さえ、自分の言葉で書き換えた文で相手の心に響く志望動機を書いていただければと思います。
採用されたいがために、思ってもいないような発言をしたり、無理な時間設定の勤務体制でも「大丈夫」と言ってしまわないように気を付けてくださいね。
結局、自分が保育士を目指したきっかけや、なぜその園に入りたいのか。本当に思っていることを文章や言葉にすることで、その想いは採用担当に伝わりますし、それが評価につながります。
今回紹介した志望動機の例文を踏まえた上で、自分の想いや今後のビジョン、スキルをアピールし、理想の園に転職できるよう頑張ってくださいね！
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