今回は、結婚や出産で保育士を離職し、ブランクがある方向けに、面接で成功する志望動機の書き方をご紹介します。
私自身も実際に経験してきた出来事なので、是非参考にしてください。
目次
保育士としての復帰は今がチャンス
保育士不足が深刻な今、多くの園が経験豊富な保育士を求めています。
実は、子育て経験のある保育士は、以下の点で高く評価されているんです。
- 保護者の気持ちに寄り添える
- 子どもの発達への理解が深い
- 実体験に基づく育児アドバイスができる
あなたにもこんなに魅力的な価値がある事をまずは念頭に入れておいてくださいね。
よくある不安を解消!ブランクは決してマイナスではありません
「ブランクが長すぎて…」
「もう保育の現場についていけないのでは…」
そんな不安を持つ方は多いですが、実は子育て期間はとても貴重な経験となっています。
現場の園長先生たちからも、「子育て経験者は即戦力として期待できる」という声が多く聞かれます。
面接官が知りたいこと
面接では主に以下の3点を確認されます
- ブランク期間をどう過ごしたか
- なぜ今、保育士に戻りたいと考えたか
- 今後の働き方にどの程度コミットできるか
志望動機の書き方のポイント
効果的な志望動機は、以下の要素で構成します。
- ブランク期間での経験
- 復帰を決意した理由
- 活かせる経験・スキル
- 今後の抱負
このようなポイントを押さえながら、実際の志望動機の例文を紹介していきます。
志望動機5つの例文
ご自身の背景や経験、考え方を想像しながら、読み進めていってください。
1. 子育ての経験を強みとして活かすパターン
私は第一子の出産を機に退職し、5年間の育児に専念してきました。この期間、親として子どもの成長に向き合う中で、それぞれの年齢での発達の特徴や、保護者の不安や喜びを身をもって経験しました。特に、子育て支援センターを利用した際は、支援する側とされる側、両方の視点を学ぶ貴重な機会となりました。
この経験は、保育士として子どもたちの成長をサポートする際はもちろん、保護者の方々に寄り添う際にも大きな強みになると考えています。
ぜひ、経験を活かして保育現場で貢献させていただきたいと考えております。
これは実際に私自身の体験を言葉にしたものです。子育てを経験した強みを存分に伝えましょう!
2. 自己啓発や学びを継続していたパターン
子育て期間中も、保育士としての学びを継続してきました。保育情報誌の定期購読や、オンライン研修への参加を通じて、保育所保育指針の改定内容や最新の保育トレンドについても学んでいます。
また、地域の子育てサークルでボランティアとして関わることで、実践的なスキルも維持してきました。
この学びと経験を活かし、より良い保育の実現に貢献していきたいと考えています。
もし、子育て期間中もSNSで保育の発信を見て学びを続けていたり、保育雑誌で勉強をしていたという実績がある場合は、そういった経験も一緒に書くようにしましょう。
保育への熱意が相手に伝わります。
3. 復帰への強い意欲を示すパターン
5年間の育児を通じて、改めて保育という仕事の重要性と、やりがいを実感しました。
子どもたちの成長に関われる保育士という仕事に、これまで以上の情熱を持って取り組みたいと考えています。
採用いただけましたら、まずは謙虚に学ぶ姿勢で、園の方針や既存の保育の流れをしっかりと理解し、段階的に貢献の幅を広げていきたいと考えています。
保育の現場から離れてみて、やっぱり保育がやりたいと強く思ったという先生っも多いのではないでしょうか。
そんな時は、その熱意をしっかりと相手に伝えましょう。
4. 保護者対応のスキルを強調するパターン
5年間の子育てを通じて、保育園や幼稚園に通う他の保護者の方々と多くの交流を持ちました。送迎時の会話や保護者会での活動を通じて、様々な家庭の状況や保護者が抱える悩みについて、当事者として深く理解することができました。
また、保護者の立場で園との関わりを持つ中で、先生方の丁寧な対応に何度も助けられ、保護者支援の重要性を実感してきました。この経験を活かし、保護者の方々に寄り添える保育士として貢献していきたいと考えています。特に、初めての育児に不安を抱える保護者の方々の気持ちに寄り添い、適切なサポートができると考えています。
私が現在勤務している保育園でもそうですが、保護者支援に力を入れている園が多くあります。
「保護者の気持に寄り添える」その人生経験を保育に生かしていきたいという思いをしっかり伝えてください。
最初にも伝えましが、子育てをしたという経験は、職場にとっても通園する保護者にとっても安心材料になり大きな【強み】になります。
※補足※
子育て経験をしているいないが、採用の際の判断基準にはなりません。
5. 子育て支援活動での経験を活かすパターン
育児休業中、地域の子育て支援センターで定期的にボランティアとして活動してきました。そこでは、様々な年齢の子どもたちとの関わりや、育児相談の補助など、保育士としてのスキルを活かしながら、新しい学びも得ることができました。
特に印象的だったのは、発達に不安を持つお子さんとその保護者への支援です。専門家の先生方の対応を間近で見させていただき、個々の子どもの特性に応じた支援の重要性を学びました。この経験を活かし、一人ひとりの子どもの発達に寄り添った保育を実践していきたいと考えています。
発達支援系の強みがある先生も、大きな【強み】です。
先生方ならお気づきかと思いますが、保育に関わりそうな出来事や経験は【自分自身の唯一無二の強み】です。
その強みを存分に志望動機にとり入れていきましょう。
面接ver:5つのポイント
経験豊富な保育士の方々から集めた、実際の面接での回答例を紹介します。
面接での受け答えに役立ちますので、是非頭の中に入れておきましょう。
【働く体制について】
✅ 好印象を与える回答
- 「子どもも落ち着き、家族のサポート体制も整っています」
- 「夫や実家の協力も得られ、シフト勤務にも対応できます」
- 「保育士として長く働き続けたいという強い思いがあります」
❌ 避けたい回答
- 「子どもの行事で休むかもしれません…」
- 「実家が遠いので、急な対応は難しいかも…」
- 「とりあえず働いてみようと思って…」
【ブランク期間について】
✅ 好印象を与える回答
- 「子育てを通じて、保護者の気持ちがより深く理解できました」
- 「子育て支援センターでボランティアとして関わってきました」
- 「保育の最新情報も自主的に学んできました」
❌ 避けたい回答
- 「ずっと子育てだけで何もしていません」
- 「ブランクが長くて不安です」
- 「保育の現場についていけるか心配です」
【保育への意欲について】
✅ 好印象を与える回答
- 「子育ての経験を活かして、保護者支援にも力を入れたいです」
- 「一から謙虚に学ぶ姿勢で取り組みたいと思います」
- 「子どもたちの成長に関われる喜びを改めて実感しています」
❌ 避けたい回答
- 「何でもやります」
- 「特に希望はありません」
- 「できることは限られているかもしれません」
【専門性について】
✅ 好印象を与える回答
- 「保育の専門誌を定期購読し、知識のアップデートに努めてきました」
- 「発達支援について、オンライン講座で学んでいました」
- 「子育てサークルでリトミック活動を担当していました」
❌ 避けたい回答
- 「昔のやり方しか知りません」
- 「新しい保育についていけるか不安です」
- 「特に勉強はしていません」
【今後のビジョンについて】
✅ 好印象を与える回答
- 「経験を活かしながら、新しい保育も積極的に学びたいです」
- 「保護者の気持ちに寄り添える保育士を目指しています」
- 「長期的にキャリアを積んでいきたいと考えています」
❌ 避けたい回答
- 「特に考えていません」
- 「とりあえず働いてみようと思って」
- 「子どもの状況で変わるかもしれません」
素敵な志望動機が書けたと思うので、面接の際にも志望動機に書いたようなプラスなことば、前向きな言葉と心掛けるようにしましょう。
相手に与える印象が変わってきますよ。
前向きな5つのチェックポイント
最後にもう一度、志望動機や面接での受け答えの際に、ポイントになるところをおさらいしましょう。
- ブランク期間の過ごし方を前向きに説明できる
- 具体的な復帰理由が説明できる
- 働く体制が整っていることを説明できる
- 学ぶ姿勢を示せている
- 具体的な貢献イメージを伝えられる
この5つのポイントを意識しすれば、先生の良さが存分に伝えられる言葉となります。
自分の状況を良く理解し、それが保育現場にとってどのようにプラスになるかということをアピールしてくださいね。
復帰に向けて一歩を踏み出そう!
不安は誰にでもあります。
でも、あなたの子育て経験は必ず保育の現場で活きてきます。
この記事を参考に、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
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