「私ってなんで褒められないの?」
「周りはみんな認められているように見えるのに、なんだか自分だけが評価されていない気がする」
「やりがいを見つけたいのに、モチベーションがどんどん下がっていく…」
毎日の目まぐるしい保育をふと振り返ったときに、そんな悩みや疑問を持つことありますよね。
どれだけ頑張っても、周りからの反応が少なかったり、成果が見えにくい業務だと、どうしても「この仕事を続けていていいのだろうか」と不安や疑問を感じることが増えてしまう気持ちよく分かります。
そこで今回は「褒められない!」と悩んでいる先生の、モチベーションが少しでもアップするような方法を紹介していきます。
これを読んで、今日からの保育の活力にしてもらえたら嬉しいです!
目次
褒められないことによるデメリット
先輩先生や園長先生からの「お疲れ様」「助かっているよ」といった一言が少ない職場では、自分の努力が誰にも気づかれていないようで、気持ちが沈みがちになることもあるでしょう。
何か問題が起きたときには指摘されても、問題なく進めているときには何も言われない。そんな環境では、やりがいを保つのも難しくなりますよね。
ではまずはじめに、「褒められない」ことでどのようなデメリットがあるのかを掘り下げていきたいと思います。
褒められないことによる主なデメリットを3つ挙げてみました。
• ストレスの増加:承認欲求が満たされず、日々の不安や緊張が溜まりやすくなる。
• 自己肯定感の低下:自分の努力や能力に自信が持てず、自己評価が下がる。
• 仕事への意欲の減少:成果を出しても反応が得られないため、業務への興味や情熱が薄れてしまう。
ストレスの増加
褒められないことが続くと、私たちが持っている「承認欲求」が満たされず、ストレスが増加する傾向があります。
当然のことですが、人は周りから認められることで「自分はここにいてもいいのだ」と感じ、仕事への意欲を保てるものですよね。
しかしその機会が少ないと、次第に不安や不満が溜まってしまいます。
そして気づかないうちに、どんどんとストレスが蓄積・・・
もしかしたら今これを読んでくださっている先生がその状態なのかもしれませんね。
褒められなくてストレスがたまるということは、誰にとっても当たり前のことです。
人間には他者からの承認や評価を得たいという「承認欲求」があり、これが満たされないと心理的な負担が増加することが知られています。
少し難しい話になりますが、研究によれば、他者からの承認や褒め言葉が「幸せホルモン(オキシトシン)」の分泌を促進し、心地よさや幸福感をもたらすと言われています。逆に、承認が得られない状況が続くと、オキシトシンの分泌が少なくなり、不安感やストレスが増加することが報告されているんですよ!
自己肯定感の低下
また、自己肯定感が低下しやすくなるのも問題です。
先ほども紹介しましたが、人間には「承認欲求」という欲求があります。
なので「誰からも評価されていない」という気持ちが続くと、自分の働きぶりや能力に対する自信が持てなくなり、仕事に対しても「私なんて・・・」と疑念が湧いてしまうんです。
そもそも人間が自分の価値や能力を確認するための方法は「他人との比較」ということを知っていますか?
もし職場で他の人が褒められているのに、自分が褒められないという状況なのであれば、「自分は劣っているのではないか」と感じてしまって当たり前なんです。また、こうした比較によって、自己評価が低下し、不満や不安が増幅されるという事態を招いてしまうのです。
仕事への意欲の減少
3つ目に、こうした不満が蓄積されると、最終的には仕事への意欲も低下してしまうことも考えられます。
どれだけ頑張っても周りから反応がないと、「ここでの努力は意味があるのだろうか」と感じ、仕事に対する興味や情熱が徐々に薄れてしまうのです。
ストレスを感じると、体内で「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されるのですが、このコルチゾールの過剰分泌は、長期的には体調不良や精神的な健康への悪影響につながる可能性が指摘されています。
つまり職場で「褒められる」という承認が得られないと、自分に対する評価が低下し、慢性的なストレス状態に陥りやすくなり、結果として仕事への意欲も減少してしまうというわけです。
褒められない職場でのモチベーションを保つ3つの方法
褒められない職場の雰囲気を変えるという方法が一番必要なのかもしれませんが、そんな雰囲気の職場を作るのは実際のところ上に立つ先生方の役目だと思います。
そこで(園全体を変えていってほしいという願いがベースですが、)他人が変わることを待っていても仕方がないので、自分で変わっていく方法をお伝えしたいと思います。
もし自分に後輩がいるという先生がいらっしゃいましたら、下記の記事もかなり参考になりますよ↓↓
保育士間の人間関係*改善のコツは言い換えの法則(先輩・上司ver)①自分を認めるセルフ・モチベーション
職場で褒められることが少ないと、どうしてもモチベーションが下がりがちですよね。
そこで、そんなときこそ「自分で自分を褒める」ことに気持ちをフォーカスしてみましょう。
たとえば、日々の業務を振り返るために「簡単な業務日誌」や「達成記録」を作ってみるのはいかがでしょうか。
保育士として日々子どもたちと接していると、「今日の活動で子どもたちが楽しそうにしてくれた」「ひとりの子ができなかったことをサポートして、一歩成長させることができた」といった、些細だけれど大切なことがたくさんありますよね。
そんな小さな成功体験を意識して書き留めるだけ。たったそれだけ。
「今日はこの子が笑顔でありがとうって言ってくれた」
「新しい絵本の読み聞かせをしたらみんな真剣に聞いてくれた」
「いつもおむつ替えを嫌がる子と楽しくおむつ替えができた」
など、小さなことでもOKです。
毎日少しずつでも書きためると、どんどん自信が湧いてくるんですよ。
もし疲れたときに読み返すと、「こんなに頑張っている自分がいるんだ」と改めて思え、自然とやる気が戻ってくるはずです。
②自己成長にフォーカスする
仕事での評価がもらえないと、モチベーションが続かないですよね。そこで、職場での評価に頼らず、自分自身の成長にフォーカスしてみましょう。
たとえば、「毎月ひとつ新しい保育のスキルを身につける」といった具体的な目標設定をしてみるといいですよ。
保育士として、子どもたちの成長を支えるだけでなく、自分もスキルアップをしていきたいですよね。
「来月は発達支援に関する研修に参加してみよう」
「クラスの運営がもっとスムーズにできるよう、先輩のサポートの仕方を真似してみよう」
「クラスのこの発達に適した絵本を毎月3冊探そう」
など、目標は自分に合ったものを選んでください。
自己成長のための目標を持つと、褒められなくても「自分は今、確実に成長している」と感じられるようになります。
また、日々の業務に新しい発見が増え、前向きに取り組むエネルギーにもつながります。
「あなたはどんなスキルを高めたいですか?」と自分に問いかけながら、今の自分に合った目標を設定してみてくださいね。
③第三者のフィードバックを活用する
褒められる機会が少ないと感じているなら、外部の人や同僚にフィードバックをもらうのもおすすめです。
職場内の同僚や、別の園で働く友人に「自分の仕事ぶりをどう感じるか」「他の園でのやり方と比較して、良いところや改善点を教えてほしい」と相談してみると、新しい視点をもらえます。
保育園の行事で「こういう流れにしてみたんだけど、他の園だとどうやっている?」と聞いてみる
「発達支援の本で勉強しているんだけど、みんなもやってる?」と周りの意見を聞く
このように他人に質問してみることで、日々行っている仕事の価値や他人から見た視点が見えてきます。他の視点から評価されると、「自分の仕事は無駄ではないんだ」と再確認できますよね。
外部の視点を得ることで、褒められることが少ない環境でも「私はちゃんと頑張っている」と感じやすくなり、さらに新たな気づきや改善策も見つかるので一石二鳥です。
褒められないからこそ、自分で自分を支え、外部の視点を活用することで、安定してモチベーションを保ちながら成長していきましょう。
褒められなくても自分を大切にする習慣を持とう
• 褒められる環境がなくても、自己成長を意識することが大切
• 良好な人間関係を築くためには、自己を保つセルフケアの重要性も知っておく
• 自分の努力を見つめ、成長し続けることで、職場での辛さを乗り越える
褒められない職場だからと言って、先生たちが「仕事ができていない」というわけではありません!
・周りからの評価が少なくても、自分自身で成長を感じることでやる気を保つこと
・他人との関係に左右されないためにも、自分の心と体を大切にするセルフケアを習慣にすること
・日々の小さな達成や努力を認めることが、モチベーションを保つ大きな支えになる
職場で褒められることが少ないと、つい「自分は価値がないのかも」と思いがちです。しかし、外部からの評価がなくても、自分の成長や進歩を感じることでやりがいを見つけることができます。
日々の小さな成果に目を向け、努力を認める習慣を持つことで、褒められなくても自分を大切にする力を養っていきましょう!
また、周囲との距離感を意識しながらも、時には悩みを共有できる仲間を見つけることも、職場でのストレスを軽減する方法です。
職場の状況に左右されずに、自分を大切にする習慣を身につけ、長期的なモチベーションを保ち、日々の保育をお互い頑張っていきましょうね。
あなたの努力や成長は、確実にあなたを支える力になります。職場での辛さも、一歩一歩前に進むことで乗り越えられます。自分を信じて、成長し続けることを忘れずに頑張りましょう!
それでももし、悩んだり、辛くなってしまった時には現役保育士「mozせんせい」があなたの悩みに寄り添います!
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