【現役保育士が語る】産休・育休明けすぐに転職できる?スムーズに転職するコツと伝え方

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育休・産休明けに転職を考える保育士さんも多いのではないでしょうか。

私自身、育休を取得してから転職を考えた一人です。でも、休業手当をもらった後にすぐ辞めることに対する罪悪感や、職場からの目が気になって、なかなか一歩を踏み出せなかった経験があります。

mozせんせい
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この記事では、そんな不安を解消しつつ、転職を成功させるための方法をお伝えします。

転職におけるメリット・デメリット

育休明けに転職するメリット

まずは、育休明けに転職するメリットについて考えていきましょう。

  • 育児と仕事の両立がしやすい職場を見つけられる
  • 新しい環境でリフレッシュできる
  • キャリアアップのチャンスにつながる
  • 労働条件や給与が改善される可能性
  • 育休中に転職活動ができる

このようなメリットが考えられます。

育休明けに転職をすることで、育児に理解があり、柔軟な働き方ができる職場を選ぶことができます。時短勤務やフレックス制度、在宅勤務が導入されている職場など、今の自分に合った環境を選べることは、育児と仕事のバランスを保ちやすくなります。

また、新しい職場で挑戦をすることで、気持ちをリフレッシュさせることができ、モチベーションをあげるということにもつながりやすくなります。育休中は、環境の変化や気持ちの変化も大きいので、自分に合った環境でキャリアアップをめざせるというメリットも。

今後の自分のライフスタイルの目処が立ち、どんな環境で働いていきたいかをゆっくり考えることもできるので、冷静な判断で働き方を選んでいくことができるでしょう。

結果として、転職をすることで長期的に安定した仕事環境を築くことができるようになります。

デメリット

  • 新しい環境に慣れる負担が大きい
  • 仕事の評価がリセットされる
  • 収入や待遇が不安定になる可能性
  • 育休・産休手当をもらった後の辞めにくさ

なれない育児と仕事のバランスを取るのが難しい時期なので、新しい職場に転職することで新しい業務や人間関係に慣れる必要があり、さらなる負担がかかることも考えられます。転職をすることで、「新しい環境になれるまでの負担」という心配事がでてくるかと思います。

また今まで築いてきた職場での実績や信頼は、転職先では一から築き直す必要があります。特に、長期間働いてきた職場であれば、信頼関係や収入面での働きやすさが失われる可能性があります。

mozせんせい
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そしてデメリットの中で一番気がかりなのが、「育休・産休手当をもらった後の辞めにくさ」ではないでしょうか。

 

私の経験上、「育休・産休手当をもらってしまったから辞めにくい…」「職場からの『育休を取ったのに辞めるなんて…』といった否定的な視線が気になる・・・」という声もよく耳にしてきました。

しかし、その点に関しては産休や育休は労働者の権利ですので、それを理由に転職をためらう必要はありません。もちろん、手当を受け取った後にすぐ辞めることに罪悪感を抱くこともありますが、自分と家族のために最良の選択をすることが大切です。

転職のタイミングは?

転職をするかしないかについては、先ほどお伝えしたようなメリット・デメリットを参考に自分自身がどうしたいのか、家族がどう思っているのかなどを考慮して決めていってもらえればと思います。

やっぱり転職したい!と感じた場合、転職はどのタイミングでしたらいいのだろう?という疑問が出てきますよね。そこで次に、転職のタイミングについて、詳しく解説していきたいと思います。

すぐ転職するか、少し働いてから転職するか?

「育休が明けたらすぐに転職するべきか?それとも、少し働いてからの方がいいのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。

すぐに転職する場合のメリットして考えられることは、自分のライススタイルに合った職場を選べることで、育児と仕事の両立に苦労せず、自分自身の負担を軽減という点かと思います。

例えば、子どもの預け先の保育園から近い職場や、通り道になる職場に転職することで、時間の短縮にもつながりますよね。

逆に少し働いてから転職する場合は、今の職場で働いてみて、改めて職場の対応やサポート体制を確認することができます。そこで、考え直すことも可能ですし、もしサポートが不足していると感じたら、そのタイミングで転職を検討するという流れに持って行くことも可能です。

mozせんせい
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個人的には、少し復職してからの転職がスムーズでおすすめだと感じています。その点について、更に掘り下げていきましょう!

おすすめは数ヶ月復職してから転職するという選択肢

 

育休明けに転職する際に特に気がかりなのは、転職のタイミングですよね。

 

先ほど、復職せずに転職する場合にのメリットもお話しましたが、園側の気持ちとしては復職してくれると思っていた先生が、「やっぱり戻ってこない」ということはかなりマイナスになります。

だったらもっと早く言ってくれればよかったのに!
次の人を探さなきゃいけない
他の先生がカバーしなくてはいけない

という状況に陥り、辞める先生に対して嫌な印象を与えてしまう可能性もあります。

 

そのため転職を考えている場合でも、職場との関係を円満に保つことに重きを置き、数か月でも復職してから転職するという選択肢がおすすめです。

これによって、職場との関係も円満に保てるため、後腐れなく辞めることが可能です。また、復職した事実があるため、「働いてみたけど、やっぱり大変だったのかな。」という目で職場の方々の理解が得られやすくなると考えられます。

育休明けの転職の時期に関することは、法的な規制もなくいつでも可能なので、絶対にこうしなければいけないということは100%ありません。なので、これは長年保育士として働いている経験者として、園側の考えてとしておすすめというニュアンスで捉えていただきたいのですが・・・

おすすめは1~2ヵほど復職し、その段階で上司に伝え、退職までの規定期間を過ごしたのち、転職するという流れがベストかと思います。

ちなみに私の勤務す園では、退職を希望する場合2ヶ月前までに申告しなくてはいけないという就業規則があります。その規則に基づいて考えると

≪2024年6月1日生まれで、退職届は、退職希望日より2ヶ月前という就業規則がある場合≫

2025年6月1日に復職
2025年7~8月に退職の意向を伝える

2025年9~10月に退職・転職

このような流れになるかと思います。

先ほどもお伝えしましたが、法的には、復職なしでも転職も全く問題はありません!

これはあくまで円満に転職するためのコツとしてお伝えしているので、具体的な機関などは、自身の環境によって調整してもらえればと思います。

産休・育休明けに転職を考えた経験談・伝え方

産休・育休明けに転職を希望する理由や背景は人それぞれ異なります。ここでは、6人の保育士さんを例に、どのように転職と向き合っていったのか、職場にどのように伝えたのかを紹介していきたいと思います。

 

①【復職なし】育児との両立が難しいと考えた

 

育児との両立が難しいと考えた
【背景
育児をしているうちに、今の職場では育児と仕事の両立が難しいと感じるようになった。時短勤務や柔軟な働き方ができる職場を求めて転職を決意。育休中に転職活動をし、働きたい園を見つけることができた。
【伝え方
「育休をいただいている間に、今の環境では、育児と仕事のバランスをうまく取るのが難しいのではと考えるようになりました。これからの働き方を見直すために、柔軟に対応できる職場へ転職しようと考えております。お世話になった皆さんには本当に感謝していますが、子どもの預け先との兼ね合いもありますので、復職せずに転職させていただきたいと思っております。」

 

②【復職なし】キャリアチェンジを目指す

 

キャリアチェンジを目指す
【背景
産休・育休中に、自分のキャリアや将来についてじっくり考える時間があり、保育士から別の職種にチャレンジしたいという気持ちが強くなった。
【伝え方】
「育児休暇中に自分の将来やキャリアについて考える時間ができ、今後は新しい分野にチャレンジしたいと思うようになりました。保育士としての経験は大切にしていますが、これからは違うキャリアを目指す決意をしました。まことに勝手な決断ではありますが、復職をせず転職させていただきたいと思っております。」

  

③ 【復職あり】家庭の都合で転居が必要になる

家庭の都合で転居が必要なママ
背景:
子どもが生まれたことで、新居に引っ越す話が進んでいる。現在の居住地から引っ越すことになり、通勤が難しくなるため、転職を検討中。
伝え方:
「子どもが生まれたことをきっかけに新居に引っ越しをすることになりました。そのため通勤が難しくなってしまいます。通勤時間や、子どもの送迎なども含めると現職での勤務が続けられない状況になってしまったため、やむを得ず退職を考えています。これまでのサポートに感謝しつつ、新しい環境でまた同じような保育職を探したいと思っております。」

 

④【復職あり】育児との両立が難しくなった

 

育児との両立が難しくなった
【背景
復職してみたものの、今の職場では育児と仕事の両立が難しいと感じるようになった。時短勤務や柔軟な働き方ができる職場を求めて転職を決意。
【伝え方
「復職し1ヶ月経ちますが、仕事と家庭との両立が大変難しく、苦痛に感じるようになりました。これからの働き方を見直すために、柔軟に対応できる職場へ転職しようと考えております。お世話になった皆さんには本当に感謝していますが、家族のことを一番に考えた働き方に変えていきたいと思っております。」

 

⑤【復職あり】子どもの体調に合わせて勤務調整が必要

 

子どもの体調に合わせて勤務調整が必要
【背景
復職後、子どもの体調不良が続き、欠勤や遅刻・早退が多くなってしまっている。職場の人にも迷惑がかかるし、子どもと向き合う時間をもう少し作ってあげたいと思うようになった。
【伝え方
「子どもの健康上の問題で、欠勤が続きこのまま仕事を続けてもいいのかどうか、考えるようになりました。現在の職場では時間の調整が難しく、他の先生方にも迷惑ばかりかけてしっていることが、申し訳なく感じるようになりました。もう一度働き方について考え直した結果、家族の事情を優先させたいと思い、柔軟な働き方ができる職場を探すことにしました。大変お世話になりましたが、このような理由で退職させていただきます。」

⑥【復職あり】職場環境が合わないと感じるように

 

職場環境が合わないと感じるように
【背景
育休明け後、職場の人間関係や業務量が負担に感じるようになり、心身のバランスを保つために職場を変えたいと考えるようになった。
【伝え方】
「育休明けで復帰してみたのですが、職場の環境や業務量が自分にとって思った以上に負担となってしまいました。家庭と仕事のバランスを取るために、環境を変えたいと感じ、転職を決意しました。これまでのご支援には心から感謝しています。」

先生方が転職を考えるきっかけになった出来事を、プラスに捉えて伝えることで、園側としてもその気持ちを大切にしてもらいたい、と捉えてくれることでしょう。

育休明けに転職を考えている先生方の参考になれば幸いです。

育休明けの転職も大丈夫!

産休・育休明けに転職を考える理由は様々ですが、いずれの場合でも職場への感謝の気持ちをしっかり伝えることが大切です。それぞれの背景に応じた適切な伝え方をすることで、円満に退職し、新しいステップを踏み出すことができます。

転職したいと伝えることは、大変気を使い、勇気のいることだと思います。

でもその一瞬の勇気が、今後の先生にとって確実にプラスになってきます。したい、と感じたことは、迷いなく実行していきましょう!

転職について心配ごとや不安なことがあり、サポートしてほしいと感じている場合は、転職エージェンシーなどの活用もいいかと思います。

ほいく畑

 

 

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もちろん、コメントしていただければいつでも相談に乗りますよ!

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